テスラモータースといえばエコフレンドリーカーのロードスターが有名ですが、この電気スポーツカー以外にも特筆すべき点があります。このたび新しい「グリーン」をコンセプトに、太陽電池パネル製造を専門とする ソーラーシティ社とのコラボにより効率と安全性を一つにまとめた送電線なしのシステムを発表したのです。
一般的には、家庭でソーラーパネルを使用する際は送電線につなげられています。太陽電気を蓄えるためのバッテリーバックアップシムテムは高額なのがその理由で、必要以上の高圧電流が作られた際には余分な電流を送電線に流すことが出来るのですが、これには問題点があります。主電流が何かしらの理由でカットされた際にはメンテナンス専門家が修理に来ますが、主電流が流れていない中でも送電線には電気が送られている可能性があり、感電の危険性が常にあるのです。
これを踏まえて、前述の2社がこの問題に解決を与えるべくそれぞれの専門分野での技術を駆使したのです。テスラモータースは長年にわたり効率の高いリチウムイオン電池を専門に扱い、一方ソーラーシティはソーラーパネルを比較的安い値段で設置できるシステムを作り出しました。
そこでこの両社のパートナーシップによりソーラーパネルを利用する消費者に完全な解決を与えるプロジェクトが実現しました。節減されたコストによりより多くの消費者にソーラーパネルの設置を可能にし、送電線につなぐことなくハイパフォーマンスの電池に電気を貯めておくことができるのです。
実用性から考えると、このコラボは2010年にさかのぼって始まったもので、当時はニューヨークの一般家庭わずか6件を対象にしたものでした。しかし今では全米で太陽電池の使用への動きが強まってきており、こと長期的な問題解決としては大変注目に値するプロジェクトであるといえるでしょう。