現代の世界にいる私達のほとんどが、自分達のカーボンフットプリント(生活で排出された温室効果ガスをCO2で換算したもの)を心配していて、もっとエコできれいな暮らしがしたいと思っています。しかし、実際に環境にやさしい暮らし方に変えようと思っても簡単ではなく、プラスチックなしで暮らすとか、ベジタリアンにならずにその目標に達するのは非常に難しいものです。ですが、環境にやさしい生活をするのは、そのような痛みをともなう必要はなく、小さなステップを実行することでよりきれいなライフスタイルへと変わることもできるのです。
1. 使わないときは電子製品のコンセントを抜く
電子製品について、あまりよく知られていないことの一つとして、たとえ製品自体の電源が切られていても、コンセントに差してある限り、電力を消費するということ。電化製品、充電器や電気製品のデバイスがコンセントにさしてあれば、グリッドから電気が引き出され続けるのです。この現象は、“ファントムパワー”として知られており、しばしば、家庭の消費電力の10%にのぼるとされています。電気代を節約して、カーボンフットプリントも削減するには、ただ電化製品、充電器や電子製品を、使わないときはコンセントから抜いておくだけでいいんです。
2. 家の断熱をグレードアップする
家の中の温度を、生活するのに支障のない温度でキープし続けるというのも、家庭の消費電力の大きなもとの一つ。ですが、お家の断熱システムをグレードアップするだけで、空調システムの量を断然、減らすことができます。窓を3重サッシにしたり、壁の裏側の断熱材を2倍にしたり、天井の断熱をしっかり密閉することで、 外の温度に、家の中の温度が影響されるのを防ぎます。
3. 地元の食料品や製品を買う
食料品を買うときは、地元で育てられたものか、海外からのものか、細かいことまで注意を払っていません。地元で取れた食べ物は、輸送される必要がないため、それだけ排出ガスの量が少ないので、カーボンフットプリントが少ないのです。 似たものでも、他の国で生産されたものは、輸送という点でカーボンフットプリントの量が多いのです。地元で育った食物を選び、地元で作られた製品を買うことで、地元の経済に貢献できるだけでなく、自分のカーボンフットプリントを減らすことができます。
4. 省エネ家電、省エネの照明に投資を
省エネを表すエネルギースターレーティングで、より評価が高いものは、低いものより、エネルギーをそれほど必要としません。電化製品は私達の暮らしにもはや必要不可欠となっているので、できるだけ評価の高いものを使いましょう。 同様に、省エネの照明器具は全体の消費電力と炭素排出量の削減に役立ちます。
5. 再生可能な電力を買う
もっと大幅にカーボンフットプリントを削減しようと考えているなら、再生可能なエネルギー源から電気を作っている電力会社に乗り換えることが一番です。そうした電力会社のほとんどは、値段も従来の電力会社と同じくらいなので、金銭面でもお得。
6. 繰り返し使える水や飲み物のボトル、ランチボックスを持ち歩く
日常生活のなかで、プラスチックや紙のごみの量を減らしたい場合、一番シンプルなのは繰り返し使える水のボトルやランチボックス、飲み物の容器を持ち歩くこと。ミネラルウォーターを買う代わりに、浄水器を買って、その水を持ち歩くことができます。 同じように、過剰に包装されたランチを買うより、自分で作って、繰り返し使える、熱を保つ素材のランチボックスか、電子レンジで使えるランチボックスに入れて持ち歩きましょう。 保温できる水筒でコーヒーや紅茶を持ち歩けば、一日にいくつもプラスチックの容器に入った飲み物をのまず、その分のごみが減らせますね。
7. 愛車のエンジンをクリーンに保つ
たとえ、ハイブリッド車や電気自動車に投資することができなかったり、自転車でどこでも行くというのが現実的でなかったりしても、ただ単純に愛車をいいコンディションに保つことで、炭素排出を減らすことができますよ。必要に応じてきちんと整備してもらい、車がアイドリング状態で20秒以上停まっている時にはエンジンを止めましょう。
こういったいくつかの、単純なルールに従えば、自分のカーボンフットプリントに大きな違いをもたらすことができますし、世界がより環境にやさしくなるための貢献にもなります。