ファイバーグラス製の窓は、どちらかと言えば新しく市場に出たものですが、その材料は昔からそこにありました。それは、ガラス繊維で強化されたポリエステル樹脂でできています。ファイバーグラスでできた窓はアルミニウム製よりもエネルギー効率が高いのです。その大部分が、極寒の冬の気象状況の中で、そのような窓の使用を余儀なくされるカナダで用いられています。その窓枠は軽量で、毒性のない材料でできています。それらは安全に取り扱いや設置ができ、また簡単に処分できます。ここではこれらの窓について詳しく説明します。
ファイバーグラスは自動車のボディやボートの船体などに長く用いられて来ており、その耐久性に関しては極めて優秀な記録を持っています。材料自体が丈夫なので、中空品を作るのにも補強材を必要としませんが、一方、ビニルで代用された窓には補強材が必要です。このことは、メーカーがその空洞を断熱材でふさぐことによって、さらに効率の高いファイバーグラス製の窓を生産するのに役立ちます。さらには、断熱材の入ったファイバーグラス製の窓は、中が空洞でない木から生産された窓よりもエネルギー効率が高く、環境にも優しいのです。ここで、ファイバーグラス製の窓の環境に優しい利点について簡単に説明します。
ファイバーグラス製の窓の環境に優しい利点:
エネルギー効率
ファイバーグラス製の窓は全般的な環境への影響が少ないです。ファイバーグラス製の窓の長持ちでエネルギー効率が良いという特徴は、電力購入の必要性を大いに軽減しますが、このことは、具体的なエネルギーや資源の枯渇への影響もまた軽減すること意味します。電力使用量の高さや、ごくわずかとは言え、ビニルやアルミニウム被覆の窓を生産する際の放電は、これらの製品に反する重大な要因でした。厳密に言えば、ファイバーグラス製の窓は、他の窓の材料にくらべて、冷房/暖房/エネルギーコストの20~40パーセントの削減をもたらします。
熱伝導率
ファイバーグラスは、アルミニウムのような他の材料と比べて、500分の1の熱伝導率しかないので、ファイバーグラス製の窓は優れた断熱材としての役目を果たします。
熱膨張率
ファイバーグラスの熱膨張率はほぼゼロです。それはガラス原料と同様で、がラス製品と窓枠がひとつの製品として一体化して、どんな天候に対しても、それほどガタガタと動かずに、しっかりと閉まっていることを意味します。一般的にガラスは、他のどんな窓の材料よりも低い伸縮率しか持っていません。アルミニウムやその合金の熱膨張率は極めて高く、そのことは構造計算からも見て取れます。
強度と耐久性
アルミニウムと比べると、ファイバーグラスは2倍丈夫で強いです。ファーバーグラスの熱膨張率がほぼゼロなので、ファイバーグラス製の窓は長持ちする資材として根付いています。
メンテナンスと抵抗性
ファイバーグラスの窓はその見かけ通りであり、その強度ゆえにメンテナンスは不要です。実際には、塗装可能な表面ですが、しかし、染色も研磨も塗装も必要ありません。ファイバーグラス製の窓は、ゆがんだり、汚れたり、腐敗したり、へこんだり、収縮したり、膨張したり、小さくなったり、たわんだり、裂けたり、変形したり、割れたり、気泡ができたり、さびたり、腐食したりすることもないでしょう。湿気も吸収しませんし、紫外線にさらされてもファイバーグラス製の窓は影響を受けません。
設置がかんたんなこと。 設置の際には、窓は、水平および垂直のままで持ちこたえるので、設置作業が楽になります。ファイバーグラス製の窓は全面的に環境に優しく、あらゆる自然の力に耐えられます。自己消火能力があり、火災の状況の中でも、(ポリ塩化ビニルとは違って)有毒ガスを放出しません。
ファイバーグラスのエネルギー性能は、ビルの冷房や暖房に広く利用されています。北米においては、ファイバーグラスの窓枠が、温室効果ガス排出に対する中心的な貢献者としての役割を果たしているのです。
結論
ファイバーグラス製の窓は、数年間にわたって長持ちする優れた投資ということになります。それは、環境や健康のことを気にかける人々の要求に応える無公害の材料であり続けます。カナダはトロントの健康ハウスでは、住宅建設の際の気化ガスや化学物質の放出を削減するプロジェクトに最適な材料としてファイバーグラスが選ばれました。熱性能や気候への耐久性、寸法の安定性、設計の柔軟性、環境への影響および抵抗性などの面での際立った利点によって、ファイバーグラスは、特にビニルや木材と比べて、環境に優しい材料の中でも最高のものとして、よく評価されています。