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ホンダ・日本鉄鋼化学が希土レアアースの抽出再利用プロジェクトに挑戦

一般に電気機器や自動車の構造がどうなっているかを良く知っている消費者はそれほど多くはありません。確かに実際に触れて使用する一部の技術は分かっていても、基礎部分はとても複雑でとてもついていけないものです。もっとも頻繁に使われている素材は希土レアアースです。素材自体は希少ではないものの、集約された形では集められないために値段も高く入手も難しくなっています。そこでリサイクル計画の一環として自動車メーカーのホンダと日本鉄鋼化学が共同して希土レアアースを抽出し、ホンダ社製自動車に利用するようにプロジェクトを始めました。これにより貴重な希土レアアースの回復と継続利用を可能にし、この先の需要に対応できるようになりました。

希土レアアースのリサイクルに関しては決して実験的作業ではありませんでした。両社ともに抽出した素材でその他の製品を製作するのが目的です。ホンダのハイブリッド車などはその良い例で、ニッケルメタル製水素化物バッテリーから素材を引き出しています。この試みは世界でも大量生産のサイズでは他に例がなく、エコ企業としてのホンダのステータスをさらに上げることが期待されます。

以前のホンダはニッケルメタル製水素化物バッテリーを熱処理して、ニッケルを含むスクラップもリサイクルしていましたが、日本鉄鋼化学が開発した独特のプロセスによって効果的な希土レアアースの抽出が可能になり、今回の成功に至ったのです。ここでの希土レアアースは掘り起こしたての鉄と同等の純度を実現しています。

このプロセスによって80%以上の希土レアアースの抽出・再生が可能となり、ホンダはほかの製品からの希土レアアース抽出を目指す一方で、ニッケルメタル製水素化物バッテリーだけでなく他の鉄素材からもリサイクル使用の可能性も探っていく方針です。

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