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旧紙幣をリサイクルし車内インテリア(アームレスト、小物トレーなど)を作り出そうとするフォードの試みは成功するか

フォードは環境汚染につながるカーボンフットプリントの削減に対する努力を積極的に進めている企業として知られ、大豆やジーンズ生地を再利用した座席のクッション・防音機構の採用など、自社製品の車にはなるべく再生素材を用いるよう配慮がされています。最近では、インテリアに用いる素材として旧紙幣に目をつけ、その再生利用に向け動き始めています。

同社のプラスチック研究部門を担当するエレン・リー氏によると、現在はもう使用することの出来ない旧紙幣はたくさんの用途に再生利用できる可能性があり、無駄に廃棄するのではなくインテリア・トレーやひじ掛けなどの素材として自社製品にリサイクル使用していく方向で進めているとのことです。この再生素材は人体に対しても無害であることがテスト済みです。

リー氏は代替プラスチック部品として旧紙幣を再利用する際には高温処理されるため、雑菌などの微生物などは殺菌消毒され人体には影響が無いと強調します。また、この技術は廃棄物の再利用というだけでなく、一般のプラスチック製造にかかる費用に比べ大幅なコストダウンが実現する点も魅力です。

フォードの発表によると、1台の車の生産において300ポンドのプラスチックが使用されるということです。したがって、再生素材を積極的に使用することは高騰し続ける原油価格対策として大きな効果を発揮します。具体的な数字は明らかになっていませんが、リー氏によれば大豆繊維を座席に利用することだけでも500万ポンドの石油を節約することが出来るということです。

このほかにも、ジーンズ生地を再生利用した防音機構・ケナフ繊維のひじ掛け・廃棄コットンをダッシュボードに再生利用などのアイデアに加え、麦わら・再生プラスチックボトルなどのユニークな素材をリサイクルして自社製品に使用しています。

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