伝統と革新が凝縮されたポルシェ９１１のデザインは、今なお実に多くのデザイナーたちを 感化し続けているようです。しかし従来は「おしゃれなアイテム」などに影響を与えてきたこのデザインが、今回は特に「排ガスゼロ」のコンセプトと合体したのです。デザイナーのデービット・シュルツがコンセプト化したスタイリッシュな外観の自転車はポルシェ９１１独特の様々な特徴を採用しています。
このデザインはポルシェが主催した「次世代デザインチャレンジ」大会で準決勝まで進みました。主に細部にわたって繊細な作りが、外観に特徴を持つその他の自転車と比べた際にも際立っていたのが評価されました。
実際には、デービット本人いわく「見た目の特徴よりもオリジナルデザインからはむしろ機能性により強く影響を受けた」と語っています。そのため、よく見るとオリジナルのポルシェ９１１のウリである流線型のシンプルなフォルムが上手にこの自転車にも採用されているのを見ることが出来ます。
この自転車の中心機能は軽量かつ強力なフレームの中に収められています。またダブルダイヤモンド・バイクフレームはポルシェ９１１のシルエットとそっくりに作られながらも強度や耐久性の維持も実現しています。最後に、バイクの高さもコンパクトの抑えてサイズ周りの質に関しても向上しています。
したがって、ここに最先端の自転車のコンセプトが機能性重視であるすばらしさを見ることが出来ます。そして見た目のカッコよさにとらわれすぎることなく、ユーザーの使いやすさを前面に押し出したデザインであることが高い評価を得た秘密なのかもしれません。
