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プラスチックゴミが海中に増えていくのには「風」が関連

プラスチックはこの地球上において最大の環境汚染源となっています。有害なだけでなく、土にかえるまで数千年もかかってしまうのです。このようなわけで、環境には百害あって一利なしのプラスチックが実際には幅広く使われていることが危険というより他ないのです。海岸や川沿いに捨てられたプラスチックはやがて海へと流れ込み、海洋生物に害を与えることになります。海洋生物学者ジオラ・プロスクロースキー氏が先頭に立って行われた調査では、太平洋には長年にわたり積もったプラスチックの破片が16フィートの深さに達するということがわかりました。

海中のプラスチックゴミは環境に悪影響を与えることで大問題となっています。もし魚が飲み込んでしまえば消化器系などに影響を及ぼしますし、プラスチックはバクテリアなどの温床となりながら海中を移動していき、流れ行く先々で様々な問題を起こすこともあります。

プロスクロースキー氏は調査の中で、風の影響を受けるのは海水表面を漂う軽いプラスチックだけであり、それだけでは海中に存在するすべてのプラスチックの総量を量り知ることは出来ないという結論に達しました。したがって、彼の調査チームは表面からだけでなく海中の深い部分からもサンプルを採取し、それら全てのデータを統合させたのです。こうすることによって、その後の計算を経てより正確に海洋中のプラスチック量をはじき出すことに成功したのです。

調査チームはこの「計算式」を一般公開して他の科学者たちの研究にも役立てたいと願っています。それによって異なるグループ間での研究においても一定の共通項が生まれてくるのは便利なことです。

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