モダンデザインは「シンプルな中に多くを語る」スタイルが主流です。人間工学によってここ数十年でデザインに大きな革命がもたらされてきています。みんなが機械製品・インテリア家具・そして住居にいたるまで、おしゃれでスタイリッシュな近未来的な見た目を求めているのです。特に使い勝手が良い上に余計なものの無い簡潔なデザインというのは必須で、ここで紹介するプッシュピン型コルク椅子はそれを見事に備えた一品です。しかも、完全にコルクから作られていることでこれに座れば気分的にも鼻高々といったところでしょうか。
その名の通りこの椅子はプッシュピンの形をそのまま利用し、台湾のクーイマ社によって製作されました。もっとも特長的なのは、快適な椅子としてだけではなく上下ひっくり返すことによってサイドテーブルにも様変わりする点です。デザイン自体も大変シンプルで、特別奇抜なものではないのですが完全コルク製であるうえ「どこかで見たことのある」形であることも手伝って、自然と見るものの注意を引きます。
一般に信じられている誤解とは違い、コルクの採取はコルクの木自身にはダメージを与えません。というのもコルクは２５歳以上の木から取られるだけでなく、１０年に一度のペースでしか採ることができないのです。木自身は自然再生しますのでダメージを残すこともなく、生物分解・無害素材・カーボンフットプリントの削減などの観点から業界内ではコルクはまさに注目の素材です。ですから皆さんがこの製品を購入される際にも全く何も心配する必要はありません。
