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デルフト工科大学で燃料電池のソースとして尿にあるアンモニアを使用

デルフト工科大学では、廃水処理システムで燃料電池のソースとして尿からでるアンモニアを使用するテストを実施しています。現在、燃料電池は電力を生み出すために水素を使用していますが、高価でエネルギーの損失に大きく、化石燃料と比較すると効率的ではありません。しかし、化石燃料は使いすぎにより供給不足の状態で、この事情により、代替エネルギーのソースの探索を研究者達に求めています。

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これまでのところ、汚水から可能な限りのリン酸塩と窒素を抽出するために多くの技術が開発されています。Mark van Loosdrecht 教授によって考え出されたAnammox 法(嫌気性アンモニウム酸化)もこれらの多くの方法の一つです。効率的ではありますが、DHVコンサルタント会社が率いる大学チームは他のルートから進めることを選択しました。2010年 Vernufteling賞を受賞しているプロジェクトで成功した実験方法を用いて、エネルギー生産を最適にするために、栄養素を化学的に除去しました。エネルギーを節約するだけでなくリン酸塩も再利用するこの技術は、フローニング(オランダ)近郊の実験施設で試験されました。

チームは水酸化マグネシウムを排水に追加、つまり、硝酸塩とリン酸塩を不溶性塩類に化学結合させました。この塩はスツルバイトと呼ばれ、デルフトに輸送され、燃料実験のために保管されました。塩を熱して、アンモニアを消します。摂氏750度以上の高温にまで熱せられると、アンモニアは水素と窒素に分解します。燃料電池は空気中にある酸素を使って水素を燃焼し、大よそ50パーセントから60パーセント効率で電力を生み出します。

チームメンバーのサンダー テンセン(Sander Tensen)によると、この技術は、アンモニアはさておき、水蒸気も燃料電池に入るため、まだ、研究が必要ということです。水蒸気は作用を弱めるだけでなく、電池の性能の妨げにもなる可能性があります。

この研究者の研究は、排尿処理施設を動かす従来のエネルギーに大半を頼るため、継続的な電力を供給をすることにより、発展途上国の国々が水を更に効率良く扱えるようなるはずです。

Via: Tudelft

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