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宇宙レベルの太陽電池を使う太陽光ランプを考案したデザイナー

より少ない電気で稼働する製品の開発が急ピッチで進んでいます。その背景にある最大の要因は、現代のエネルギー危機と環境への懸念です。エネルギー効率の良い機器の市場は拡大しており、機能的であるだけでなく美しいデザインの製品をデザイナーたちは作り出しています。ロンドンを本拠地とするデザイナーのマーク・ベッカローニ(Mark Beccaloni)は、太陽光エネルギーを使ったLED照明バイパサー「パラサイト(Parasite)」を考案しました。

 

Photovoltaic(GaAs) urban lamp bypasser

しかし、「パラサイト」は通常の太陽電池システムなら何でも使えるという訳ではありません。通常の太陽電池ではなく、Spectrolab社が開発した太陽電池を使って宇宙で機能します。使用済みの原料は地球に戻されいくつかの機器に使われます。この太陽電池システムは、標準的なシリコンベースの太陽発電とは全く違い、最新のヒ化ガリウムから作られたナノテクのウエハー(基盤)で構成されています。

この太陽光発電システムの電池が適切に冷却され、電力をフレネルレンズで集中させれば、太陽1000個分の光柱光度をサポートする能力があると、ベッカローニは言います。「パラサイト」は様々な角度に操作することができますが、電力利用のための理想的な角度は30度です。

太陽のパワーは昔から広く知られていましたが、高度な技術により現代になってようやくその適切な利用が可能になりました。大規模な電源供給のためには効果的な貯蔵システムが必要ですが、ベッカローニをはじめとするデザイナーたちのアイディアは、従来型の電気への依存負荷を減らすことに役立ちます。多くの人々が太陽光発電された照明を利用するようになれば、私たちはつきることの無い明かりを手に入れることができるのです。

インターネットで検索すれば、太陽光発電がどんなスケールで研究されているのかが分かるでしょう。ソーラーパネルを使った時計からソーラーパネルを表面に埋め込んだテーブルまで、「太陽の時代」がそこまで来ています。

Via: Behance

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