温暖化ガスの濃度が上がり環境問題は深刻化を増すばかりです。二酸化炭素が悪の根源として温度上昇やその他の環境破壊に寄与しています。今こそ大気中の二酸化炭素量をコントロールする動きが求められているのです。
モンタナ州立大学はセメント工場や石炭使用工場などから毎日排出される二酸化炭素を確保して貯蔵しておく方法を開発しています。このプロジェクトはすでにエネルギー省のお墨付きを得ており、実際に大気中の二酸化炭素濃度は下げられるのか実験が行われています。
地質学者はケビンドームに集まり、このカーボンプロジェクトの責任者、モンタナ州率大学研究副理事のリー・スパングラーさんはケビンドームはモンタナの北部中央に位置し700平方マイルに及ぶ巨大な岩です。この岩は自然に二酸化炭素を吸収しますから、空洞のある岩に吸い込ませてその上から密度の高い岩をかぶせれば、ガスが逃げることは無いと仮説を立てているのです。すぐにこの実験は始まり、ドリルを使って井戸を掘る大掛かりなものとなります。2年がかりのこのプロジェクトで二酸化炭素を岩の中に閉じ込めようというのです。
このプロジェクトの将来性が期待されています。実験が終了したら、漏れのないことを確認して実用化ができるのです。アメリカ自体が膨大な量の二酸化炭素を発生しますがそれを確保して貯蔵しておくことは、これらの岩にある巨大なキャパシティーを考えるとそれほど難しいことではありません。二酸化炭素貯蔵を安く簡単に行えるこのプロジェクトは、その他の物質に変換させようとするよりは効果的です。すでに資本金$6700万が州から与えられ、個人パートナーからは$1800万が集まっています。完成の際には環境を向上させるものとして大きく活躍してくれるでしょう。