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AGERグループによる、高雄港駅の提案: 保護と開発のバランスを取る

Kaohsiung Port Station

高雄市のYancheng地区にある高雄港の隣に位置する高雄港駅は、同市の最も重要な2つのエリア、Hamasen地区とYancheng地区の間の壁を形成している、巨大で15.42ヘクタールの長さの、古い鉄道のヤードです。その場所の歴史的な重要性ゆえに、高雄市の行政は、この古い鉄道ヤードを都会的な景観に変身させる、デザインコンペを開催しました。残りのコンペ参加者達と比べて際立ち、そのコンペの優秀賞を受賞したデザインは、AGERグループのボストンスタジオによって考えられたものでした。

Jessica Leete氏が中心となったAGERグループのデザインの提案は、その土地の伝統、遺産を保護すると同時に、そこを都市開発のエリアに変えるという、優れた例です。この目的を達成するため、AGERはこの場所の再開発のため、3段階のデザインプロジェクトを提案。これらの段階のそれぞれが、この歴史的な高雄港駅の異なる面に焦点を当てています。

プロジェクトの第一段階は、この場所に新しいアイデンティティーをもたらすために、3つの戦略が入っています。高雄港駅が台湾鉄道の進化の歴史に不可欠な部分であるので、デザイナー達は輸送と産業博物館を提案。そうすることで、その場所の歴史的要素を保護することになります。また、特別なイベントが開催されている時や、公共によってこの鉄道が使えるようにすることも提案しています。鉄道ヤードの名残は、彫刻やレストラン、小売店や古い砂糖の貯蔵庫から変身したクリエイティブな産業のロフトなどが点在するレールスケープの公園の廊下にすることになりました。

第二段階は会議室や、エグゼクティブ用のアパートメントを擁する、象徴的な高級ホテルについて言及しています。このエリアの知名度を上げ、それによってより多くの観光客がレールスケープパークの廊下に魅力を感じたり、投資家も魅力を感じてこのプロジェクトの第三段階に投資するように、AGERは、このシンボルとなるホテルは著名な建築家によって設計されるべきだと提案しています。

AGERは、このデザインの第三段階では、Hamasen地区にある建物と似たような類型の住宅街を建てるという提案をしています。 それと共に、この場所はまた、いくつもの商業施設、公共エリアや市民スペースを擁し、近隣エリアの人々が一緒に集えるようにします。

段階を踏んでデザインされているAGERの、高雄港駅の再開発についての提案は、その文化遺産の場所で使える要素を最大に活かした、よく考えられたプランです。それだけでなく、AGERの提案は土壌の状態や建物の再利用性、災害からの回復も考慮に入れられており、その地域自体を持続可能、かつ実用的にしています。

Via: Bustler

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