フローリングに使う素材はいまやセラミックや磁器に限られません。環境への対策を考慮したうえで様々なエコフレンドリーの別オプションが市場に出回ってきています。基本的にはリサイクル素材や自然に近い素材が従来のセラミックなどに変わって好まれるようになってきています。セラミックなどの製造過程には化学薬品が使用されることも追い風になっているようですし、工場から揮発性有機化合物も排出されることなど相まってこれらの素材はますます避けられるようになってきています。それではそれらに取って代わるエコフレンドリーなフローリング素材を見ていきましょう。
１．リサイクルガラス
リサイクルガラスはセラミックに代わる代用素材としてはうってつけです。柔軟に形を細工できるため見た目もきれいなキッチンフロアなどに最適です。ガラスタイルは窓やボトルをリサイクルしたものなので環境にはたいへんやさしく、ガラスタイルの製造過程でも化学薬品・煙など有害な副産物は一切出さないため、フローリングには大変適しているのです。水分を吸い込まないためにバクテリアなどの繁殖も防ぎ、色のチョイスも豊富で華やかな仕上がりが期待できます。ガラス石を上手に散らばしてみても面白いですね。
２．コルク
元来は軟らかい性質のコルクですがそのポテンシャルの高さはフローリングにはもってこいです。まず伸縮自在で取り付けが簡単で、防音・断熱効果にも優れています。ハイヒールの使用や家具移動などの際にも傷着きにくく、ゴミも付かずにアレルギーの元となるダニなどを寄せ付けません。また、コルクは防火性・防虫性にも優れています。木から採取されたコルクは３年で再生することが出来、このような様々な利点からセラミックに追いつかんばかりの人気が出てきています。
３．ハード・ウッド
従来の木材を使用する際も、その木材がきちんと管理された森林で伐採されたかどうかに気をつけることが大切です。特にＦＳＣ規定を満たした森林は多く、伐採エリアでは周辺の生命体への影響を最低限におさえ、木材用の木の再生利用や環境レベルの維持にも力が注がれています。このような基準を満たしたエコフレンドリー木材であれば心置きなくフローリングへの利用ができます。ノーザンオークやメープルなどがこのような管理森林で栽培されています。
４．竹
竹はメープルなどのエコ木材に比べて強度が抜群であることで知られています。また、耐久性も高く荒い取り扱いにも耐えることができます。竹は虫・水・露にも強く、成長も早いのが特徴です。このことがフローリングに竹を使う上での大きな魅力で、
比較的入手も簡単なうえに運搬にも手間がかかりません。
５．リノリウム
自然のリノリウムは亜麻の実・樹脂・コルク・ライムストーン、そして黄麻から作られます。特に喘息持ちやアレルギー体質の方には最適で、ホコリを寄せ付けずに掃除も簡単ですし、危険な化学薬品の使用もなく経済的でもあります。色の選択が豊富なのもうれしいかぎりです。
６．リサイクルゴムタイル
セラミックに代わる最新の素材がこのリサイクルゴムです。リサイクル時にもエネルギーをほとんど使用しないエコフレンドリーさに加え、軟らかく耐久性もありシミのつかないこのゴムタイルは取り付け・掃除も簡単です。とくに小さなお子様のいる場合は転んでも怪我のしにくいこの素材はまさに最適です。さらに音を吸収するのも特徴的なこの素材は経済的でもあります。
結論
より多くの人がエコフレンドリーへの意識を高める中で、セラミックに変わるこのような素材が注目を浴びるのは当然の流れです。ナチュラルで機能的なフローリングのチョイスがこれからも増えていくでしょう。これにともないセラミック素材は徐々に姿を消し、その結果大気汚染が少しでも改善されていくことを願ってやみません。
