フォールブルック・テクノロジーは近い将来にヌビンチと名づけられた無段変速装置を搭載した可変速スーパーチャージャーの発表を控えています。現在は開発段階ですがこの新技術はいくつかのメーカーとの共同開発が続けられており、業界に強烈なインパクトを与えることになるでしょう。ヌビンチテクノロジーは、変速機の入力・出力機構の間にあるボールを回転させることで接触面積とスピードレシオを変化させ、ギアの変速をコントロールするというものです。
フォールブルック社は現在自動車装置メーカーと共同で開発にあたっており、テスト結果としては燃費向上、エンジンのサイズ縮小、ハンドリングパフォーマンスに影響を与えずに減速を実現します。
機能性に関しては幅広い車の馬力レンジに対応し、ヌビンチプロトタイプはすでに部品メーカーの耐久テストに合格しています。
ヌビンチ搭載スーパーチャージャーの最大の特長は、小型エンジンにおいて運転性能を損なうことなくパワーアップを実現することでしょう。2008年式マスタング・ブリットに様々なタイプのスーパーチャージャーを搭載して行われたデモ走行においても、低速域でのパフォーマンス向上を実現しました。
ヌビンチ・デルタシリーズのラインアップに名を連ねるヌビンチスーパーチャージャー機構は、正式発表ならびにデモ走行の一般披露後に各自動車メーカーの熱視線を浴びること間違い無しです。この技術により、エンジン回転数から完全独立した固定レシオの設定が可能になります。
ヌビンチスーパーチャージャー以外にも、デルタシリーズでは現在4WD・トラックの冷却ファン、高性能オルタネーター、エンジン搭載ユニット、ならびにACコンプレッサの開発が進められています。