今や世界はエネルギー危機と土地不足に瀕しています。人口が増える一方で土地が足りないので建物は上へ上へと伸びるのですが、それに伴って電力も消費していくのです。しかし再生式エネルギー建築はこの問題を完全に解決してくれるのです。高層を生かして風力発電や地熱発電という手が現実的です。そんな15の例を見て行きましょう。
1.太陽を有効利用した4つが1つになったタワー
中国の保険会社用に建てられた49階建てのビルは1600平方メートルにわたる広さです。スタイリッシュな外観で、そこには太陽電池パネルが付いています。
2.ドバイのアラナ・タワー
イギリスの建築家がドバイに建てたこのビルはLEEDの銀賞レーティングで、水の節約に大きな機能を果たしています。省エネ量も大きく125階あって17階ごとにスカイガーデンが設置されています。
3.風力タービン搭載自家発電ビル
ポーランドに建てられた風力発電機能付きで人力や水力も利用するビルです。風力は日常の必要を、そして水力タービンは川から汲み上げるポンプに利用されます。貯水槽を作って土の栄養管理をする計画も出ています。
4.ストラタ
ロンドンにある148mの高層ビルはレーザーという愛称で知られ、イギリスの建築家が作ったもので風力発電によって少なくとも8%の省エネ効果が得られるということです。タービンは外装に一体化して、42階建てですから風速35マイルが確保できます。
5.円錐形高層ビルが環境を涼しく
エコタワーでガーデンと美しい外装が特徴です。太陽電池を利用し日常使用に回し、雨水も再生利用します。ビルの冷却化機能も持っておりグリーンかつ環境に優しいものです。このようなビルをどんどん建てて温暖化の軽減を目指しています。
6.メキシコの垂直公園
モジュラーユニットの連なった高層ビルです。ソーラーパワーとスカイガーデンを持ち、水は再利用されます。それぞれのモジュール自体が一建物として機能するのです。
7.バーレーンにある世界初の風力発電機の形
特殊タービンを有効活用して省エネ効果10%を実現します。長さ29mの羽根を3枚持ち50%の稼働率です。
8.アビアポリス・タワー
高さ70m、楕円形のクレバス部分に憩いの場とガーデンが設置されています。ソーラー電気と風力電気を採用し、これで全ての必要電力を賄えるとしています。
9.40000人オアシスタワー
ドバイに建てられたタワーは、住居と農園を持ち垂直風力タービンとETFE太陽電池パネルでかなりの量の電力を発生できます。農園で作られる食物は40000人分をカバーし、屋上は6角形をしていて均衡点として機能しています。
10.エコロジカル高層ビルが作り出す再生エネルギー
マドリッドの高層ビルはソーラー電池の付いた外壁で、折りたたみ式の窓枠を使ってビル内の冷房に利用しています。こうすることで省エネ効果が発揮され、ビル内の住民・オフィス・ホテルなどの燃料使用を抑えることができます。
11.再生エネルギー10MW、ドバイの高層ビル
5MWの風力タービンと3MWの集中太陽電池パネルシステム、そして2MWのソーラーアップドラフトシステムを装備しています。余分な電力は電線に流して供給することもでき、南向き部分は1600ヘリオスタック鏡で太陽光を収集し、メカアームでレジーバへ反射させて発電させます。
12.中東にそびえるバージ・アル・タカ
計画段階のタワーですが、イランの風力タワー技術でエアコンを動かすものです。風が海水を壁面のガラス層に霧吹き、屋上にも特殊タービンによって冷却効果を発揮させます。中東用に建てられ、68階建てのビルはソーラー電池とバキューム吸熱技術でソーラーエネルギーを作り出します。
13.ドバイのフードシティ
ビルの中に小さな町と海洋生物ファームが入って、再生エネルギーを使用します。外壁と屋根に太陽電池が取り付けられ、歩道部分では圧電発電も検討されています。下水にはメタンガス発電用タンクを取り付け、水はリサイクル可能です。
14.周辺環境と交わるエコ・サイバーネティックシティ
15階建てビルは外壁にあるガーデンウォールが植物を使って空気の洗浄を果たします。太陽電池パネルはソーラーエネルギーを作り出し、雨水再利用ユニットが水という水を効果的に再利用します。
15.高さ600mのビルはトンボの羽根をモチーフに
トンボの羽を参考にしたビルで、132階の中に28個の農業フィールドがあり、野菜を栽培できます。オフィスや住居もその中にあり、ガラス屋根と鉄の骨組みによってニューヨークの冬でもしっかり野菜が育つように工夫されています。雨水と排水を利用して栽培を行い電力はソーラーパネルに風力発電を利用しています。