英国の製造業者Hybrid Air Vehicles社は、カナダ北西部の企業Discovery Air社のために飛行船を製造します。この未来的な飛行船は、遠隔地やカナダ北西部の企業へ物資を供給することに特化して設計しました。カナダ北西部の広大な一帯は、冬の間陸路によって近づくことが全くできなくなることは広く知られています。50トンの巨大な飛行船に飛ぶ準備が整えば、これを最後に問題は解決します。
当初の見積もりによれば、飛行船1艇の価格はおよそ4000万ドルです。HAV社の主張によれば、この飛行船は最高速度時速185キロでの飛行が可能であり、カナダ北西部と本土間の移動時間は劇的に短縮できます。また、あらゆる地表へ着陸できるように作られており、不燃性のヘリウムと空気動力を組み合わせて飛行します。これを高価な投機だと言う人もいるでしょうが、Discovery Air社はそれとは異なる見方をしています。
北西部地方の道路網は適切な発達を遂げておらず、この地域のオイルとガスの採取機会を利用する上での障害となっています。このため、Discovery Air社は過去に大きな損失を被ってきました。2009年には、同企業の損失はあまりにも大きく、北西部地方行政は財政支援に乗り出す必要がありました。信用を足がかりにし、そして将来同じような困難を回避するためにDiscovery Air社は飛行船を建造して連結性を高めることにより、この領域に対して重点的に投資することを決定しました。
Via: Alaska Dispatch
