“グリーン”という、最近のキャッチフレーズと、よりエコで、環境にやさしい建物を設計し、建てること。それが、建築家たちが努力していることです。環境にやさしい電車に乗ることが、すべての本格的な環境の方針で必須の部分になったとしたらどうでしょう。 エタノールの暖炉であろうと、ハイブリッドであろうと、化石燃料の使用は急速に過去のものになってきています。私たちが模索しているカーボンニュートラル（訳注：ある人為的な活動・生産をする際に排出される二酸化炭素の量と吸収 される二酸化炭素の量が同じ量であるということ）な世界は、ただ”エコな生活をする”だけでは可能ではなく、真剣に”エコな環境の中で生活する”ことも必要なのです。
より環境にやさしい生活を取り込んで建設された、５つの現存する建物を見てみましょう。
1. ニューヨーク バンク・オブ・アメリカ
現在、世界で最も環境にやさしい建物の１つとされるこの５４階建ての高層ビルは豊富な自然の光を取り入れるように設計され、バンク・オブ・アメリカのコーポレートバンキングや投資事業部門が入っています。太陽光パネルを使い、太陽光エネルギーを取り入れています。集められた雨水は再利用され、建物の建設に使われた原材料は。ニューヨーク地域から集められた再生可能で再利用されたものです。この建物は、エコ建築と、持続可能な商業施設の建設に、より高い基準を設けている存在です。
2. クリントン・プレジデンシャルライブラリーはグリーン（エコ）建築で最高評価を得る
2007年のエコ建築の現場では、アーカンソーのリトルロックにある、クリントン・プレジデンシャルライブラリー（クリントン大統領図書館）を、LEEDのプラチナ受賞施設の１つとしました。基準と技術において、この建物の再利用の能力は増していますが、エコ建築の観点から最も注目すべき点は、屋上の庭園を熱帯雨林の収集や温度調節として利用している点です。米国グリーンビルディング評議会により、米国で最も省エネで環境にやさしい職場の１つ指定されたこの建物は、世界中でたった２９の建物しかその評価を受けていない、LEEDのプラチナ評価を受けた、連邦ビルとしては初めてのビルです。
3. ミュンヘン BMWワールド
その美しい車でエコな技術には進出しないものの、ミュンヘンにあるこの建物は、よりエコなアプローチに向かっています。建物は、太陽光パネルとファサードで、できる限り太陽光エネルギーを集め、それに依存しています。そのシグネチャー・ダブルコーンの建物は、エコで行くということは、別に美を妥協するものではないということを証明しています。BMWファンのためのこの神聖な場所は、その車、バイクやBMWのライフスタイルの、クールで、環境にやさしいオマージュの場なのです。
4. CH2, Melbourne
オーストラリアは疑いなく今日もっともエコな国の１つで、CH2はオーストラリアのそんなエコな面の輝かしい例の１つです。CH2は、風力タービン、下水の再利用、熱質量の冷却、太陽電池といった、多くの革新的な機能ゆえに、その持続可能性の潜在力は、国連の注意をもひく存在となりました。 メルボルンの街は２００４年の時点で、宿泊施設の危機にあったとか。その危機に立ち向かうため、自治体はそれまで古いオフィスビルにいたスタッフを収容できるような、しかもより環境にやさしいアプローチを持った新しい建物を建てる行動を起こすという野心的な計画に着手しました。リトル・コリンズストリート２４０番地に位置するこのビルは、エネルギーと水を節約するだけでなく、この建物の内部が、中で働く人達の環境を改善するように設計されているのです。
5. マイアミ Cor
これは、建物をより環境にやさしくするもの全てが入っています。:太陽電池、太陽光エネルギーの収集、自然冷却のためのシェーディング、風力タービン、思いつくまま挙げてみてください! でもそれ以外にも、その建築物が見事であるという事実ゆえに、この建物は他と一線を画しているのです。
クリエイティブで、デザインを中心とするビジネスをひきつける狙いで設計され、内装は洗練され、快適な居住エリアと、各ユニットにはそれぞれエネルギースターのついた電気機器、竹が敷かれた廊下、リサイクルガラスのタイルのフローリングがあります。これぞまさしく、本物のエコの美です。
