ここ20年から30年、エネルギー源の分野で、人間は力を失いつつあるということを私たちは聞いています。これから来る40年から60年では、分別蒸留できるコアな鉱物は一切残っていないでしょう。ゆえに、再生可能であろうとなかろうと、新しいエネルギー源を探し、今のエネルギー源に変わるものが必要なのです。このことに関して、世界中で多くの会議が開かれており、多くの議論が交わされていますが、それば全部価値がありません。事実は、その危機を解決するために正しい道を模索している代わりに、間違った方向にエネルギーが無駄に使われているのです。もうこれから先、それほど長い期間再生可能でないエネルギーを搾取し続けることはできないことを、私たちが覚えておくことが重要なのです。 環境を汚染せず、かつ、効率的で、従来のエネルギーの形に取って代わるものを見つけなければなりません。ここでご紹介するのは、果物や野菜から再生可能エネルギーを生産するために設計されたプロジェクトのいくつかです。
エタノール燃料
エタノールは、発酵を通して作られる、効率的な燃料で、砂糖や、小麦、サトウキビ、ソルガムなどのデンプン作物を蒸留することでできます。また、果物や野菜の廃棄物からもエタノールを得ることができます。エタノール燃料はオクタン値が高く、ゆっくり燃えるため、エンジンが〝ノックする”危険性を減らします。
バイオガス
バイオガスは果物や野菜によって作られる再生可能エネルギーのもう1つの例です。有機物を含む台所のごみは酸素がない状態で生分解し、バイオガスを発生させます。なので、バイオガス発電所で生成されるガスはエンジンやモーターを調節したり、ほかの目的に使うことができます。
バイオディーゼル
バイオディーゼルは一般的に植物油のエステル交換反応により、生成されます。植物油に見られる、脂肪酸の長鎖は、バイオディーゼルの生産において、重要な役割を担っています。油がアルコールと反応すると、バイオディーゼルが生成され、それは標準的なディーゼルエンジンに使うことができます。
メタンガス
メタンガスは腐った野菜や果物の嫌気性反応によって作られます。ボイラーに使うのに適しているので、野菜の生ごみも役に立つエネルギーに変換することが可能というわけです。
合成ガス
一酸化炭素と水素の存在下でのバイオマス（果物や野菜）の部分燃焼は、合成ガスを生み出します。このガスは直接燃焼のために燃やすこともできますし、異なる形のエネルギーに変換することもできます。
時計の電池としてジャガイモを使う
ポテトクロック（ジャガイモ時計）は、小さなLEDディスプレイと数本のワイヤで構成されています。これを準備するには、ワイヤを、亜鉛と銅の棒の片方につなぎます。これらのワイヤーのもう片方は鉛につなぎます。それから亜鉛と銅棒をジャガイモに差し込みます。回路を完成させると、時計はチクタクと動き始めますよ。じゃがいもが縮むまで、この時計は動き続けます。
レモンを使った電池
フェライトビーズ、銅線、亜鉛板、銅とレモン、以上がこの電池を作るのに必要な材料。レモンは中がジューシーになるように、やわらかく手で押します。レモンの表面には直角に傷をつけておきます。さて、ロッドが互いに触れないようにしながら、亜鉛の前に銅という配列を繰り返し、レモンに電極を固定します。それから、銅には曲げられた変圧器、亜鉛ロッドが正極脚部がそれぞれ接続されているようにします。レモンの代わりにオレンジを使うこともできます。この電池を使って、電球を点けることができます。
果物を使った電池
酸性の果物はおいしくて、簡単に集めることのできる電気を作ることができます。こういった果物は環境にやさしくて、安くて、再利用可能です。このタイプの電池を作るのに必要なものは、亜鉛棒、銅棒と果物です。銅棒と亜鉛棒を、互いが触れ合うことのないように果物に差し込みます。この種の多くの細胞が、効果的な電池を作るのに一緒につなぐことができます。１つの果物の＋極を、もう1つの果物の－極につなぎます。 同じタイプの果物は連続して取り付けられてはいけません。
塩水か酢を使った電池
銅棒や鉄棒といった、2つの異なる金属は、塩水や酢といった電解質とともに、電気を作るのに使うことができます。ターミナルの乾燥した端の部分がある程度の電流を与えます。より効率的な電池をつくるのに、このセルはより多くの似たセルと連続して配置される必要があります。
植物油
さまざまな素材から抽出された植物油もまた、再生可能エネルギー源です。品質の高くない植物油は、燃料として使うことができます。
