国際エネルギー機関(International Energy Agency)が発表するデータによると、世界中にある居住できる建物は、総量で二酸化炭素を24%排出し、生成されたエネルギー総量の40%を利用します。エネルギー生み出すための環境コストと二酸化炭素などの温室効果ガスを排出することを考えてください。これらの問題に解決が見られれば、環境の安定性が望めることは明らかです。そしてそのために最もよいのは、環境に優しい、あるいはグリーンな建物を推進することです。
グリーンビルディングは建築であり、人の健康と周辺の環境には負担が減る面があります。家庭をよりグリーンする様々な戦略と技術を利用することができます。中には高額なものもありますが、費用が全くかからないものや、非常に低コストなものもあります。グリーンなビルディングのベーシックなガイドラインとして、土地の有効利用、エネルギー効率、汚染物質が出ないこと、環境に優しい素材の最大活用、水の保存などの機能があります。
これらの機能の基礎に、世界の建物設計者が、様々なソリューションを開発していることがあります。地球の救い手として名を残せ、家をより住みやすくグリーンにもできる、簡単に実行できる10の 戦略をご紹介します。
1. 採光量が最大な建物の設計
日光を利用することで、日中の人工の照明の必要性がなくなります。その他、日中に十分日光を浴びることは住民の健康にも有益です。建物を東向き、南向き、西向きにつくると、日照量が最大に利用できます。エネルギーコストの値上がりを考えると、人工照明への依存度を低くすれば、電気代も節約できます。
2. 自然の通風として窓を利用
通風システムはどんな建物にも最も重要な部分です。システムの効率は、建物の居住性を決定します。人工の通風システムに代わり、窓を使って自然な通風プロセスを実現できます。これは窓の配置を改善することで最も効率が良くなります。通風システムが天然であればエネルギーコストも安くなります。
3.エアコンを使わない
家をよりグリーンにするには、大きな環境に優しいステップになります。エアコンは、エネルギーを食う家電の一つです。
4. シーリングファンや、全体ファンを利用する
これは大変効率のよい戦略です。シーリングファンと全館ファンは、エアコンに比べ、消費エネルギーは最小限で、自宅の空気を常に循環させてくれます。空気循環を適切にすると住民にも有益であり、エネルギー消費が抑えられれば公共料金も安くなります。ファンを適切に配置すると夏場は暖かい空気を吸収し、冬には下に戻してくれます。
5. 淡い色調の色の屋根
暗い色調の屋根は熱を吸収し、夏場は建物の温度を上げます。これで、建物を冷却するためのエネルギーが余分にかかります。屋根を淡い色の素材で作れば、避けることができます。このような屋根は、熱の吸収率が低いだけでなく、熱の放出量も高くなります。結果的により涼しくエネルギー効率のよい建物が実現します。
6. 南向きの窓に日よけをつける
夏の日の建物の南側の屋根は、最大の日光を受けます。南向きの窓に日よけを付けると、日光から熱を受ける量が減ります。この戦略で真夏日にも自然に建物は冷却されます。同じ目的に張り出し部分を利用することもできます。
7. Energy Star の家電のみを使う
Energy Star は等級の規格で、米国環境保護庁と米国エネルギー省が、省エネ家電を消費者が選べるようにするために導入しました。Energy Starの家電は、エネルギーと水の消費量が少なく、公共料金を節約します。
8. フライアッシュをコンクリートに
安価なフライアッシュは、副産物として石炭ベースの熱電力ユニットで生み出されています。ポートランドの高級セメントに代わるものです。フライアッシュを使うことは建造コストの軽減だけでなく、セメント製造にまつわる有害物質から環境を守ります。
9. VOC フリーまたは低 VOC の塗料を使う
揮発性有機溶剤(VOC)は、塗料に使われる有害な化学物質です。VOCは人間の健康にとって有害です。VOCは、日にあたると、空気中の窒素の中の酸化物と化学反応を起こし、地表でオゾンを発生させます。これらのオゾンは、人体には有害です。VOCフリーあるいは最小限のVOCしか含まない塗料を選ぶことが住民の安全につながります。
10. 舗装に透過性素材を使う
透過性の舗装素材は、雨水を地中にとどかせます。これは、地表の水分量を保ち、水の無駄を防ぎます。適切な水管理は、地球上の人命の保護と維持に役立ちます。