水素燃料はエコフレンドリーですがそうそう手に入るものでもありません。しかし通常の燃料に比べてより多くのエネルギーを蓄えられるのに加えて、環境に有害な副産物を出さないのも特長です。水素は軽いガスですから大気中から取り出すことはできません。電極などを使って作り出さなくてはいけないのですがその際にエネルギーが必要となってしまうので、代わりにバクテリアなどが応用されています。
２００９年には特殊なバクテリアが有効であることが分かりましたが、ここでもかなりのエネルギーを消費します。しかし塩水と淡水を反応させるという方法が後に発見されました。
簡単に言えば触媒の片方に塩水、もう一方に淡水を置きイオンのみを行き交わせるというものです。こうしてできる充電は小さな容量ですがバクテリアの繁殖には適しており炭素の酸化を通して電極を取り込むのです。この原理を応用してアノード上に電子が置かれることになりバクテリアのシステムと関連していることでアセテートなどのオーガニック化学成分を発生させます。こうして水さえあれば十分な水素が発生され、アセテートがある限りいくらでも作ることができます。そのほかにはプラチナ等からでるカソードが必要なだけです。
こうして作られる水素には利点があり、いくらでも継続的に水素が作れるのが強みです。この水素を燃料に変換していろいろな目的に使用できます。使用するのは主に水だけですからクリーンで環境にも優しいですし、アセテートを使えばエネルギー量も測ることができます。バクテリアによっては生物分解性のものもあります。こうして塩水と淡水から作られるエネルギーは従来の方法に比べて費用も安く優れているとされています。
自然界にも優しく、化石燃料に代わる物として地球にふんだんにある水を利用して汚染も減らす効果があります。温暖化ガスも発生しませんし世界中の産業で利用されています。さらに長期間にわたって大規模で生成できるのも魅力です。
