緑の機械
H2EVは、マイクロキャブ社が立ち上げ、デルタ・モータースポーツ(Delta Motorsport)と共同開発した、最新の水素燃料ベースの自動車です。発表は、偶然にもホンダによる英国初、スウィンドン(Swindon)水素燃料補給ステーションのオープニングと同時です。マイクロキャブ社が約束する、この車の超低排出量を証明する試験期間になりそうです。メーカーのロータス(Lotus)もこのプロジェクトのエンジニアリングに連携していたので、この燃料電池車の発表を市場は肯定的に捉えているようです。
緑の要素
このH2EVは、完全に水素によって稼働し、排気ガスはただの水です！これ以上クリーンな車はありません。この4人乗りの車両は、水素と酸素の結合で電気が発生し、水蒸気が排出される反応を利用しています。競争他者は、カーボン・フットプリントを少しでも減らす車の開発に勤しんでいますが、このH2EVは完全に排除します。英国の水素燃料車のための基盤の発展に伴い、このH2EVは環境にやさしい次世代車として顧客にアピールすることでしょう。化石燃料とは異なり、水素は燃料として不足に直面することはありません。従ってH3EVは、緑の要素で稼働する車です。
パワートレイン
このH2EVは、燃料電気に接続されている3kWのエンジンによって駆動します。燃料電池は、電解反応によって電気を発生させます。この車両は、最適な状況下において水素の再充電ごとに、約120マイルを提供します。その他の状況においても平均100マイルは確実です。最高速度は、およそ時速40マイルと評価されています。コンベントリーとバーミンガム・低排出ガスデモンストレーター(Conventry and Birmingham Low Emission Demonstrator、略してCABLED)は、このH2EVをテストし、このテクノロジーが現在のインフラにどのくらい対応できるかについて調べました。
良い点
1．ゼロ排気ガスと役に立つ排気‐最高な組み合わせ。
2．トライアルテストを通過すれば、量産計画は既に進行中であり、容易に実行可能。
3．水素は起爆性のガスであり、空気と非常に強く反応。しかしH2EVの燃料タンクは、会社の主張によると、「銃火耐性」が施されていて安全。
4．英国では、現在水素燃料インフラが発達中。ホンダのような大企業によって推進。バーミンガム市やコヴェントリー大学を始めとする燃料ステーションも確立。緑の車の未来は、青信号。
5．ロータス・エンジニアリングの信頼性の高さ
6．タクシーと自動車などのオプションの利用による顧客の拡大
7．電気ハイブリッドとは異なり、数分での燃料補給が可能。
8．タクシーとして販売した際、劇的に大気汚染の改善が可能。
悪い点
1．時速40マイルのこの車は、ゆっくり着実運転であり、速くて着実運転には不可。
2．水素燃料は、現在僅か三か所の燃料ステーションしかなく、車の所有者にとって重大なインフラ問題。
3．商業的な水素燃料のコストの高さ。家での燃料補給は不可なので、燃料補給の為に車を運転し、それ自体が燃料費の増加に繋がり、コスト高に。
4．通常のほとんどの車は、100kWのエンジンを搭載。この車両は、極小の3kWエンジン。
コストと可用性
トライアルを通過すると、大量生産に着手します。このコストに関しての詳しい情報はまだ分かっていません。しかしながら、この車両は、ガソリン車と同じ価格で利用できるという話があります。これは、日産リーフのような他のEV車より少なくても3、4倍高価であることを意味します。
ウェブ上の反応
この車には、ウェブ上でいくらかのファンと嫌悪者を得ました。ウェブ上のお喋りをモニターしていると、この車のファンは、この車の「緑」の性質に圧倒されているようで、これは、未来の燃料を使う、未来車だと確信しているようです。また、嫌いと答えた要因は、コスト高と燃料補給オプションの低可用性です。最高速度が時速40マイルを上回らないことから車ではなく、ガジェットだという意見もあります。また、多くの人々が水素燃料ベースで、より大きなエンジンやタンクを搭載し、より大きな車を製造しないのかと疑問に思っているようです。彼らは、この大型水素エンジン車の成功を指折り待ち続けていることでしょう。
