ecofriend.com

心を揺さぶられる動物実験反対キャンペーン

先ごろの「世界動物実験を考える週間」でロンドンのウエストエンドにあるリージェントストリートにおいて国際人道ソサエティーと化粧品会社ラッシュが共同で行った化粧品開発における動物実験の停止をもとめるキャンペーンはすこし変わったものでした。ラッシュは人々の注目を集めるために実際に動物たちがどのようにして実験に利用されているのかを示そうとしました。ただ動物ではなくジェニファー・トレイドという演劇学生が動物役を演じ、研究者役には同じく演劇学生のオリバー・クロンクを据えました。

10時間の実演の間、トレイドは口を無理やりこじ開けられてスプーンで食物を押し込まれ、かゆみを起こすローションを体中に塗られて目には強烈な痛みを伴うスプレーを当てられ、電子測定器の端子を頭につけるために髪は一部剃られました。

トレイドは誰かに強要された訳ではなく、ボランティアとして協力したのです。彼女自身も動物愛好家ですので世界中に化粧品開発のテストには動物の使用をやめるようにとのメッセージを発するために協力したというわけです。

化粧品関係機関はこの動きに対して敏感に反応し、ヨーロッパでは日常的に化粧品へのテストに動物が利用されているとの印象を与えてしまうとも声明を発表しました。実際には1998年に動物テストは禁止され、2004年9月以降はヨーロッパ全土で禁止されました。しかし、いまだに各地でひそかに動物実験が行われているとの報告も上がってきています。

ラッシュは引き続き動物実験反対運動を継続していく方針で、FightAnimalTesting.comで署名を集めています。

Today's Top Articles:

Scroll to Top