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エコ都市を目指すメキシコ市が試すエコトランジット

訪れる人の数が多い世界でも有数の大都市のひとつにメキシコシティーがあります。メキシコ国内でももっとも人口の多い都市ですから、交通量の問題は避けて通れません。スムースに運転するのは至難の業ですし、排ガスの量も増える一方です。このままのペースで行けば2030年までに二酸化炭素排出量は約410メガトンに及ぶと言われています。この量は現在の2倍にも及びます。したがって同市はEMBARQプロジェクトに参加しこの交通問題に一石を投じようとしています。それではEMBARQがおくるエコフレンドリーな公共交通機関を見て見ましょう。

メトロバス

2005年にスタートして毎日315000人の乗客を運びます。専用レーンがありますから一般車道の状況に左右されません。窒素酸化物の排出量も毎年690トン削減しました。また、交通事故率も30%減少し一般市民にとって安全で快適な交通手段となっています。市中心部に行くにはこのメトロバスを使うか歩くかしかありませんが、メトロバスは時間の節約ができるので多くの人が利用しています。このように市民に好評のため、市長はメトロバスの専用レーンを1つから10レーンに増やすことにしました。

エコ自転車

メキシコ・シティーはエコバイシと呼ばれる自転車シェアシステムも始めました。このプロジェクトの影響で毎日500000台のクルマを減らします。このプロジェクトは1000台の自転車を4.9マイルにわたって使用できるもので、会員になるには300ペソで、無料レンタルが30分、追加10ペソでもう30分などという仕組みです。使用者はエコバイシカードを使って自転車を借りるカタチになりネットワーク内のスタンドならどこにでも乗り捨てができます。これによって排ガスの削減が報告されており、この成功を受けて他都市への適用も検討されています。

オイ・ノ・シルクラプログラム

自動車から出る排ガスを減らすべくデザインされたプログラムで、1週間のうち一定の日にはナンバープレートの下一桁がその日の番号に該当する車は運転が許されないというものです。自分で登録すれば良いだけで、あとは自分の車が該当するかどうか調べるだけです。

エコパーク

駐車システムにも工夫を凝らし、駐車スペースを探してぐるぐる回ることの無い様にデザインされたものです。増え続ける駐車場への需要に対応すべく小回りのききやすいような駐車メーターの取り付け位置などの工夫がなされています。

このように同市はここ数年の間に交通と汚染問題において大幅な改善策を取ってきています。

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