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”メガ建築”フォグガーデンとは

メガ建築

太古の昔には霧から生じた露を飲み水代わりにしていたということがわかっています。しかしチリの科学者達は50年代に実際に霧から露を取れるように様々な工夫を凝らして取り組んでいました。そしてここ5年の間にアタカマ砂漠に霧を集める建築物を作りましたが、雨が全く降らずに水気といったら霧ぐらいな場所です。建築家のロドリゴ・ペレスさんがサンティアゴ・カトリック大学の学生が取り組むこのプロジェクトを監視しています。複合機能を持った建築物がフォグガーデンを作り出し、霧から得た水でガーデン用の水と共存する村の水の必要を満たすのです。プロトタイプはすでにいくつかできていますが、完成にはまだ時間がかかりそうです。

メガの意味は?

霧からしか水分が取れないアタカマ砂漠はぺルーとチリの境界に伸びています。この砂漠は地球で最も乾燥した地域で火星並みだとも言われています。長年の間建築家は霧を収集するタワーを通して水分を集めて、水を作り出す方法を考えていました。このプロジェクトは大変ユニークな不毛の地と緑豊かなガーデンの共存するユートピアで村共々水をしっかり供給します。プロトタイプのうちいくつかはフォグガーデンとなるのです。そしてこのプロジェクトが完成すると世にも珍しい、砂漠で霧から水を作り出す機構が出来上がるのです。霧から水を作り出すという規模の大きさは「メガ」と呼ぶにふさわしいものです。

エコ性

繰り返しますがアタカマ砂漠にはほとんど雨が降りません。今回のこのフォグガーデンが成功すれば同じような環境にあるアフリカの乾燥地域などにも応用が利く期待が持てます。水を集める方法はいたってシンプルで、フォグガーデンの構造上の特長を生かして作られる水も大変きれいです。水のないところや水はあっても飲めるほどのきれいさではないところなどには最適です。加えて近隣の村にも水を供給できるのもオアシスのような大きな特徴です。水の作成にもエネルギーをほとんど無駄にせず排ガスもありません。このようなクリーンな飲み水精製法は世界中どこでも適応でき、貧しい国では特に効果的です。

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