調合済みジョイントコンパウンドは直接バケツから取り出して使用できると考えている人って多いのではないでしょうか。それほど大きな間違いはありませんが、できるだけ最小限の研磨で済むように、塗装する前にはしっかりと適切にコンパウンドを混ぜあわさなければなりません。粉状のコンパウンドは水と混ぜると化学変化で硬くなってしまいます。環境に優しいものであるためには、保存料や揮発性有機化合物、殺菌剤、防かび剤が入っていないものを選ばなくてはなりません。接合剤も天然のものを使用しなければなりませんし、充填物も不活性のものである必要があります。コンパウンドのなかにはアレルギーを発症させるものもあるとのこと。コンパウンドが低アレルギーであるかどうかも確かめましょう。そのような調合済みもしくは調合用のコンパウンドを購入したら、さぁいよいよ始めてみましょう。
用意する物
- 混合済みもしくは調合用コンパウンド
- 軟水
- 壁用ミキシングへら
- 泥用マッシャー
- ミキシングへら
- 浴室用スケール
所要時間
所要時間は20分から1時間までと、コンパウンドの種類やあなたの熟練度によって異なります。
手順
- 調合済みコンパウンドの場合
a. 調合済みコンパウンドのバケツを開けましょう。表面に水がたまっており、わずかに混ざっていて乾いている状態です。泥用マッシャーかミキシング用へらで、1分間に450〜650回の速さでゆっくり混ぜましょう。コンパウンドがふんわりとするまでかき混ぜましょう。
b. 二度塗り三度塗りをしやすくなるように、数オンスの冷水を混ぜましょう。
c. かき混ぜながら加えていく水の量は、最高の状態で混ぜ合わせるために非常に重要です。柔らかいバターほどの固さが目安です。
d. 適度な固さになったら、コンパウンドを塗る準備が整いました。もし保存しておきたい場合は、バケツの周囲に平たくこすりつけておきましょう。湿った布を表面にかぶせて、その上に薄い水膜を作りましょう。サランラップをかぶせて、しっかりとバケツの蓋を閉めましょう。そうすればコンパウンドを乾燥から防ぐことができます。
- 調合用コンパウンドの場合
a. 袋から必要な分だけコンパウンドの量を計って、バケツに取り出しましょう。浴室用スケールや台所用スケールを使いましょう。
b. 袋に記載されている説明書によると、もう1つのバケツに適量の水を入れましょう。つねにパウダーを水に加えてください。その反対の順序でやってはいけません。もしそうしてしまうと均質な固さになりませんので気をつけて。パウダーは最初にしっかりと振りましょう。それからしっかりと混ぜましょう。
c. パウダーをしっかりと混ぜ合わせてから、説明書に記載されている時間待ちましょう。10分から20分までとさまざまです。少量の水を加えて混ぜ続け、一定のなめらかさと固さを維持してください。
d. コンパウンドを塗装する際は、固い部分があったらそこだけ捨ててください。水でやり直そうとしてもムダです。調合用コンパウンドは塗装前に正しく混ぜ合わせなければなりません。混ぜ合わされた状態で保存することはできません。
注意事項
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店で購入できるコンパウンドは、調合にかかる時間が5分から210分までとさまざまです。袋に明記されている時間は平均的な数字ですので、気温や湿度によって変わってくるでしょう。
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調合用コンパウンドを片付ける際には、決して排水口に流さないでください。排水設備をつまらせてしまうおそれがあります。また、汚れを取り除くのが非常に困難になります。
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調合済みコンパウンドにはあまり水を加えないでください。水分が多くなってしまうと、キレイに塗ることができません。
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袋から取り出すコンパウンドの量は、目安だけで適当に取り出さないでください。調合用コンパウンドをきちんと計ることが成功の秘訣です。
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調合用コンパウンドの場合、一度に大量に素早く混ぜ合わせることはやめてください。コンパウンドが固まる時間を早めてしまいます。
まとめ
乾いた壁にジョイン剤を塗るときは、泥であれコンパウンドであれ地球に優しいものを使いましょう。すなわち、塗装用素材であれ、テクスチュア用泥であれ、キズ隠し用ペンキであれ、壁用石膏ペンキであれ、接着テープ式泥剤であれ、基礎用泥剤であれ、つねにエコフレンドリーなものでなければなりませんよ。なぜなら、あなたがいつも家族と暮らす家だからじし、化学薬品がゼロでアレルギーのないものであるべきなのです。壁用コンパウンドにも気をかけてあげることが大切です。ご自身の健康のためだけでなく、もっと偉大な地球規模の豊かさのためにもね。