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スマート送電システムはお金を節約し排ガスを減らせるのか

どういうことか

送電線は発電所で作られた電気を変電所を通して家庭などに運ぶシステムです。現在の送電線は一方通行で作られたところから消費されるところに向かう形です。これが新しいスマート送電線に切り替わり、最新のデータ送信やコミュニケーションとリモコン技術によって双方向通行を実現しよりよいサービスを提供しています。アメリカ国内の専門家はこの先20年の間に$170-240億をかけてこのシステムを開発実現していく予定です。

スマート送電線技術は複数の発電システム、つまりソーラーパワーや風力などをつないで使用できるので、可能な時にはいつでも通常の化石燃料に代わって使用できるのです。EPRI組織の研究によるとアメリカ国内でこの先20年間で58%の二酸化炭素の削減が見込まれて、スマート送電線は全てのクリーンエネルギー源を結びます。

このシステムの目指すところは消費者が電力のカタチを選べるということです。つまり一日中色々な価格帯の電気を選べるのです。需要が増えれば値段は上がりますので、このときにいくつかの電化製品のスイッチを消すことで安い値段の時に使用するように調節できます。こうすることで電気を節約し新しい発電所の建設にも寄与することが出来るのです。

最先端のコントロール・通信技術によって継続的な電気供給を実現します。例えば電線が切れた場合は修理に数時間かかりますが、すぐに問題点がわかり他の電力供給ラインに切り替えて数分で問題を解決することが出来るようになります。

これらのことは素晴らしいのですが、個人使用者にとっては心配な点もあります。ただスイッチのオンオフだけでなく電気代をうまく調節する必要が出てくるのです。ここで手を抜くとかえって高く付いてしまうことになります。

本当に重大なのか

実際に消費者用スマートメーターの取り付けが始まっています。アメリカでは推定1億5000万の電気メーターがすでにスマートメーターに取り替えられていて、2020年までには全体の25%までの普及を目指しています。ヨーロッパではフランス、UK、スペインで始まっており2020年までに3000万個の設置を目指しています。他の国はまだなんともいえません。

大きな企業などは消費電力も大きいのでこれを有効活用することが大事です。ビルのオーナーとも相談して、エアコンの使用を控えるとか値段と相談してみることです。またレートがいいときにはバックアップ貯蔵分のエネルギーを売却してもいいでしょう。一般的な家庭では知識が十分ではないためにかえって高くなってしまうこともありえます。

各方面の声

エリック・ウッズ パイクリサーチのアナリスト

スマート送電システムの良い点はカーボンを減らして省エネを実現する点だ

マーク・ロービー  北アメリカ電力施設代表

心配なのはこれは100万メガワットシステムなので新しい技術の適用が必要となります。

マイケル・バロッティ IBMの副社長

消費者に対してはわれわれの観点で話をするものです。ですからどれくらい電力が必要か、使用時間はどのくらいかというのはうまく説明しないといけません。それから消費者にしてみれば電力供給の頼りがいや非常時の回復力が必要なのです。

開発

1.電気代が安いときに自動切換え

ドイツの家電メーカー、ミエレは去年の博覧会で内蔵コミュニケーションモジュール搭載の洗濯機を発表しました。このモジュールによって常に電気代をインターネットで割り出して、安いときに稼動するのです。さらにパソコンや携帯で操作も出来るのです。

このような機器はいつでも最高の電気代を選んでくれるのです。

2.世界最大のスマート電線がシンガポールに

スマート電線はアメリカやヨーロッパだけのものではありません。シンガポールでも$3800万を費やしてジュロン島に設置させて1MWの容量を誇ります。4800個のスマートメーターが家庭やオフィス、商業施設に設置されます。電線は小さなソーラーパネルにも接続します。使用者は携帯コントロール機器でエネルギー消費量をモニター管理でき、平均して約2.4-3.9%の省エネ効果があります。さらに開発は続いています。

3.最新スマート電線技術EPFL

スイスのEPFLラボで開発された新しい4mmのプログラム式チップは現在使用されている技術の1000倍速いということです。チップにはスマートメーターからデータを取り込んで電線の効率を予期することが出来ます。緊急モードもプログラムすることが出来どんな状況にも素早い反応を実現します。

一番の課題

優れたコントロール技術を持つこのスマート電線は電力供給において精度を上げる必要があります。例えば小さな再生エネルギー発電システムとつないで排ガスを無くすことなどです。ヨーロッパの例では大量に存在する水を利用して、スカンジナビアの国では水力発電電気がドイツ製の石炭からできた電気に取って代わろうとしています。

しかし一番の問題は個人レベルで効率的な電気管理が出来るかどうかという点です。いくらリモートコントロールなどで家電を管理できたとしても、大抵の場合は実際には高い電気代を支払うことになりかねません。

さらにハッカー被害や停電の心配も完全には取り去れません。

対策

シンガポールの例のように狭い範囲でならうまくいく可能性が高まります。技術面での問題も解決できて、消費者側もその仕組みをしっかり学んで利益を得ることが出来るのです。

もしくは普通よりも低めの定額設定を契約することで電気代が上がったり下がったりする心配を無くすことも良い考えです。

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