小売業者のブルックストーン社は、リリプーシャン・システム社が発明したポータブル燃料電池「リリプーシャン」とそのカートリッジを出荷しようとしています。カートリッジ搭載の燃料電池は、スマートフォンを何回も充電できます。リリプーシャン社は革新的な技術を用いて、この燃料システムを作りました。しかし、このUSB接続の装置はブルックストーン社のブランドのもとで販売されます。事実上、これは世界で初めて頼りになるポータブル燃料電池の1つということができ、店頭で手にとれる日が近づいています。
リリプーシャン社によるこの燃料電池は、分厚いスマートフォンのような形をしており、カートリッジはライターほどの大きさです。USBポートを搭載しているので、どんな電化製品をも充電することができます。当社は燃料電池についてもカートリッジについても、まだ価格を発表していません。しかしリリプーシャン・システム社のムーリ・ラマニ氏によると、カートリッジはスターバックスのコーヒー一杯と同じくらいの価格で、数ドルほどになるとのことです。
ラマニ氏によると、カートリッジ1本でスマートフォンを10〜14回ほど充電できるそうです。使い切った後は自治体のリサイクル過程を利用してリサイクルできるとのこと。燃料電池は移動が多い携帯電話利用者にとって、とても便利なものになると宣伝されています。ビジネスマンや学生、旅行者などが持ち運び、スマートフォンをいつでもどこでも充電することができます。
リリプーシャン社は、固体酸化物形燃料電池メンブレンを薄いシリコン製ウェーハ板に応用することでこの革新的な燃料電池を実現しました。当社はMITのスピンオフ会社でもあり、現状を打破する革新的な方法を用いて、非常に効率的な燃料電池を開発しました。シリコンを扱う他企業が優れた燃料電池を作ろうとして何度も失敗を繰り返していた最中のニュースです。
参考サイト:CNET