ソーラーエネルギーは再生可能資源で汚染などの心配もない将来的に期待されているエネルギーです。しかし、効率性を考えたときに新しい技術の開発も必要となってきます。ここで紹介するのは様々な用途に向けてソーラーエネルギーを集めるために現在使われている最新技術です。
１．シリコンＰＶパネル
アメリカエネルギー省の最近の研究で新しい２０５ＫＷの高効率ソーラーパネルをワシントン本部の屋上に設置しました。建築はシリコンバレーのサンパワー社によって手がけられました。太陽電池は効率性で２３％アップして、電池が裏側に取り付けられる形になる「バックコンタクト」デザインを採用しています。
フロント部分は完全に太陽に照らされるカタチになりサンパワー社によるとＰＶ電池は従来のクリスタルシリコン電池に比べて少なくとも５０％以上の効率の高さを実現します。同社はさらに２５０ｍＷの施設をカリフォルニアバレーに建設を予定しており、これは世界最大のＰＶ施設になることが予定されています。
２．マイクロインバータ
ソーラーパネルの取り付けは結構厄介なものです。直流電流を発生するにもかかわらず交流で繋がなくてはいけないのです。そのときには変換機を使わなくてはいけませんし、その過程で多くの電気が無駄にされるので小さな規模で使用するケースには適していません。
その解決策としてマイクロインバータがあり、ソーラーパネルに直接繋いで直流に変えることができるのです。ワイヤレスのモニターシステムが付いていますから、大量のソーラーパワーも電線供給というカタチで使用することもできます。このようなマイクロインバータはスマートスパーク社等が製品化しています。
３．集積ＰＶパネル
他のプロジェクトに比べて高価なソーラー新技術の開発に関して実際の使用額はどの会社もなかなか明らかにしません。サンギと呼ばれるプロジェクトはＸトリーム集積太陽電池のおかげでかなり安いレートの毎キロワット＄０．０５で製作が可能だということです。これは他の一般電気と比べてもなかなか安めです。
この技術ではレンズを使って１６００倍に太陽光を集積します。基本的には虫眼鏡を使って紙を焦がすのと一緒です。さらに高い半導体の使用も少なく抑え、お金を節約しつつ大きな電力が発生できます。多くの会社がこのコンセプトの実現化を果たしておりニューメキシコのエムコア社は効率性において記録を破りました。この特殊電池は鏡で光を集積することで４５％もの効率性上昇を実現し、ソラリア社はシリコンの使用を抑えて太陽光の有効利用を目指しています。
４．ＣＩＧＳ薄型フィルムパネル
シリコンの性でソーラーパワーの普及が滞っているといえます。数が絶対的に不足しているので基本価格の１０倍近くで取引されています。シリコンの代わりになる素材も高いのです。アリゾナにあるファーストソーラー社は薄型技術の先駆けで、テルル化カドミウムで作ったＰＶ電池を製作しています。容量はおよそ１ギガワットです。しかしカドミウムは有害で捨てるときに問題ですからあまり注目されませんでした。
効率に関して次の課題はＣＩＧＳと呼ばれる薄型フィルムパネルの使用です。効率性は１９．９％を実現しておりこの技術としては素晴らしい結果です。その結果多くの会社がこの技術を使って効率的な発電を目指しています。
５．ソーラー熱貯蔵庫
ソーラーパワーは太陽がある限り使えます。しかし太陽が沈んだらどうすればいいでしょうか？貯蔵可能量には限りがありますから科学者達はより良い貯蔵法を探しています。グレナダにはアンダソル１工場の完成が近づいています。１０月には稼動開始して世界初のエネルギー貯蔵施設となります。太陽が沈んでからも７．５時間まで稼動できます。このコンセプトはソーラーパワーの使用法について、太陽が沈んでからどうやって使うかに焦点を当てた新しい見方です。
工場１に加えて２台目は５０万人分の電気を供給できます。両工場とも一般的な太陽電池パネルではなく、集積太陽熱の技術を使用していて、巨大な曲面鏡によって太陽光を集積し華氏７５０度まで温度を上げたうえで水を熱して、そこから生じた蒸気で発電タービンを回します。蒸気が発生するためには巨大な保温施設が必要で、この技術は２０１１年からアリゾナの巨大工場で使われます。
