ecofriend.com

ロー・フロアの人力車自転車

Re-design of Cycle Rickshaw

一般的に、人力車スタイルの乗り物(外国ではrickshawと呼ばれている)に乗るとき、私たちはちょっとした難しさに直面することがありますが、しばしばそういった困難は無視されています。しかし、若手の産業デザイナー、 Bharat J. 氏は、自分でまさにそうした問題の吟味と解決に関わることにしました。

年配の人が、人力車スタイルの乗り物に乗り込む際にいつも苦労し、体が不自由な人が、ただ階段を上るのに比べて、そこに乗るのに手を借りなければならないということは見過ごされてきました。こういった難しさの背後にあるのは、一般的な人力車スタイルの乗り物の台座の高さがとても高いということです。従来のデザインでは、台座は牽引部分のペダルと後輪の軸の間の接続部の上に乗っています。なので、その台座の位置を低くしようとすると、他の2箇所も変えなければならないということになります。 しかし、従来のデザインは、ペダルも軸も、それ以上低くすることはできません。このことが、IIT-ianに、人力車スタイルの乗り物のデザインをしなおそうと思うきっかけとなりました。この問題を解決するには様々なデザインが可能性としてありますが、別の難しさが出てくることもあります。

年配の人や、体が不自由な人が楽になるようにするという目標を達成する一方で、そのデザインはまた、乗り物全体の重さを変えないように設計されています。そして一番大事なことは、この新しいデザインで、人力車スタイルの自転車を操作する人には更なる負担がないということです。 現在のデザイナーは、そのデザインした乗り物の維持も簡単にできるように配慮しています。こうした、基本的に必要なこと以外にも、他の技術的な問題に注意を払う必要があることも、デザイナーは知っています。そうしたことの1つとして挙げられるのが、人力車スタイルのこの乗り物を引っ張る人の視界。1つの妥当なデザインでは、乗客が前に座り、引っ張る人に背を向けて座る形になり、それだと台座はかなり低くすることができますが、これだと引っ張る人は十分な視界を確保することができません。 デザイナーはもう1つの妥当なデザインを分析します。そのデザインでは、乗客の座席は、後部に置くのではなく、引っ張る人の後ろに置きます。しかし、残念なのは、乗り物の回転半径が高くなってしまうということ。また、重さのバランスも一方に偏ってしまい、そうした座席の配置は明らかに実用には不向きなのです。

最終的なデザインは、そのような問題点を全て避け、同時に達成したかった目的も達成しています。このデザインだと、乗り物にはフットボードがついていて、それは地面からたった25cmの高さで、普通の階段と同じくらいの高さです。この67kgの人力車スタイルの乗り物は、90cmの幅の乗客の座席の下のいくつかの改造以外、普通のそれとあまり変わらないように見えます。 この床が低いタイプをデザインするために、台座のレベルの下に、1つ余分に小さなチェーンホイールが加えられています。チェーンはフットボードの下を通り、1つ増えたホイールを通って後部の軸に到達しています。その後部の軸から、そのチェーンは台座の上を通ってまっすぐペダルへと来ているのです。

新しくデザインされた、ロー・フロアの人力車スタイルの乗り物はまた、目新しい機能も兼ね備えています。自転車の後ろには、快適な荷物キャリーがついており、乗客の座席の下には引っ張る人の道具箱が収納されています。製作の第2段階では、デザイナーは 250ワットのハブモーターを前輪に取り付け、引っ張る人を助けるようにしています。太陽光パネルが日よけの屋根に取り付けられていて、充電の代替エネルギー源として使われます。

via: coroflot

Today's Top Articles:

Scroll to Top