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自転車でアテネ:排気ガスを削減するための構想

ロアンニナ(Loannina)に拠点を置くデザイナー「マリアンナのパパ」は、観光客に環境にやさしく、しかも簡単に移動できる交通手段を提案しています。アテネの歴史的中心部に訪れる観光客に自転車を利用してもらうというアイデアです。この自転車は、「自転車でアテネ」と名付けられたターミナルで充電でき、観光をしている間そのターミナルに自転車をロックすることができます。毎年数百万人の観光客が訪れるこのような場所に対して、このプロジェクトは非常に効率的です。排気ガスを削減するだけではなく、人々も環境問題に対して認識する機会になるでしょう。

Athens by bike

インスピレーション

ギリシャに住むマリアンナのパパは、毎年沢山の観光客を見ていることでしょう。一時的に人口が増えると、燃料消費や他の基本的なニーズもそれに伴い増加することになります。人々が環境対策を実践し始めるのを待つことは時間のかかるプロセスです。しかし、そのような機会を与え、すぐ利用可能となれば、実践することによって環境対策を理解することになるでしょう。デザイナーは、このギリシャの美しさと文化を楽しんでもらうのと同時に、環境にも配慮した選択も楽しんでもらう機会を作りました。

デザイン

この構想のハイライトは、その自転車ターミナルの中央塔です。自転車は、この塔に接続された個々のブースより充電されます。塔は、ブースよりも3、4倍高くなっていて、円型の太陽電池パネルが上部に備え付けられ、太陽エネルギーを生産し、電気に変換します。

このアイデアは、一つのターミナルでは役には立ちません。デザイナーは、アテネ周辺の観光客が最も訪れる11か所を特定し、ターミナルを設置したい考えです。この11か所のターミナル駅は、観光客が彼らの自転車をブースにロックし、充電するだけではなく、インフォメーションセンターとして、地図や情報をディスプレー画面にてチェックすることができます。このアイデアは、観光客にとって利用しやすいサービスとなるでしょう。マリアンナ構想は、環境にやさしい観光のあり方について、他の国々の参考にもなるでしょう。

しかし、共有自転車のコンセプトは、幾つかの問題点があります。観光シーズン中の利用客の増加と長距離の自転車での移動の限界です。ターミナル駅の数を観光客の増加によって増やさなければならないことにもなります。それは、経費をかなり増額させることにも繋がり、手頃な値段での自転車の供給ができなくなります。そうなれば、このシステムを持続させるのが困難になります。この素晴らしい構想の課題は、どのように市民の理解を得るか、また効果的に実行に移していくかにかかっています。

ソース: Behance Network.

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