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バクテリア(細菌)で点灯する持続可能なランプ

バクテリアと聞くと、つい健康を脅かすものと考えがちです。しかし、エレクトロニクス会社のフィリップス(Philips)は、バクテリアを家の中で培養したくなるような発明を導入しました。何百万ものバクテリアが、温かくて心地よい緑の輝きであなたの部屋や廊下を照らし出します。フィリップスは、ゴミから発生するメタンガスを餌とする生物発光細菌に着目し、その緑色の光をランプに使用して家の中を点灯する方法を開発しました。

Bio-light

フィリップスは、より環境にやさしい光源を見つけ出すための努力の一環として、このバイオ・ライト(Bio-light)ランプを製作しました。何百万もの微生物は、リサイクルされた家庭ゴミから室内に光を提供するために、ガラス瓶に入れられます。バクテリアが廃棄物を餌にするたび、リビングルームや通路、廊下などを照らすには十分な緑色の光を発します。それは、電力を節約し、廃棄物を適切に処理することにもつながり、環境に配慮した技術でもあります。

この細菌ランプ構想は、発光細菌で満たされたガラス瓶を使用し、フィリップスから試作品として製造されています。廃棄物が消化装置(digester)を通り、細菌がそのゴミを消化する際、ランプに緑の明かりを灯します。ケンブリッジ大学(Cambridge University)の植物生物学者、ジム・ハセロフ(Jim Haseloff)氏が、このバクテリア照明の第一人者です。このような持続可能で自然な光源を探しだすのは、とても重要であるとハセロフ氏は語ります。

ハセロフ氏がテレビ局、CNNで語ったことによると、バクテリアと廃棄物のように、二つの通常接点のない物を合わせると驚きの結果を生むことがあるといいます。しかし、多くの人々は、家の中にバクテリアと廃棄物を取り入れることに抵抗があるでしょう。ハセロフ氏は、この方法は、シンプルな手順で持続可能な光を生産する新しい技術のための道が開けるのだと語ります。また、室内で培養するのではなく、高速道路や歩道などの戸外の開放的な場所の点灯なども可能です。

例えば照明歩道や道標などに適用でき、しかも無料で光を提供する技術だとハセロフ氏は付け加えます。確かに、バクテリアパワーの光技術は、これからの環境技術の進化に大きく貢献することでしょう。

科学者達は、環境にやさしい光源の開発のため日々研究を重ねています。新しい光源の技術は、これからも発見、改良され、電気の節約や廃棄物の管理も十分にできるようになるでしょう。

DailyMailより

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