電気自動車が存在し続けることは確かであり、世界中で現在利用されている大量に燃料を消費する自動車に将来的には取って代わることになるでしょう。自動車メーカーもこの事実に気付き、今では手頃な価格の実用的な電気自動車を製造するのに忙しくしています。ドイツの自動車メーカー、BMW社も高品質電気自動車の製造競争に加わっており、アメリカ市場とヨーロッパ市場をターゲットにする以外にも中国市場への拡張にも興味を示しています。中国には大きな自動車市場があるためBMW社の戦略は必然であり、中国で電気自動車ブランドを確立できればBMW社は確実に大きな収益を得るでしょう。
中国での存在感を広めるための決定事項のひとつとして、BMW社は中国の自動車メーカー、Brilliance JinBei Automobile社との協定を結びました。そしてこの協定にあるように、両社は共同して電気自動車の新ブランドを中国で立ち上げます。また、この協定によってBMW社は中国政府が定める合弁事業規定を回避することができます。
なお、BMW社は既にサブブランドiによって成功を収めるなど電気自動車の製造は同社にとって新しいものではなく、Brilliance社と共同開発した5シリーズのプラグインハイブリッドコンセプトを2011年のAuto Shanghaiにおいて発表しています。電気自動車の需要が増加する中、BMW社は2013年に完全電気式シティカーを発売して上向きの人気を利益に転じたいと思っています。また、BMW社はそこで留まらず、i8プラグインハイブリッドスーパーカーの2014年発売に向けて既に準備を進めています。
この協力関係を結ぶことを決断したのはBMW社の絶妙な戦略でした。この協定によってBMW社は中国生まれの国際ブランドを手に入れ、この新ブランドはBrilliance社の関与によって中国の人たちに受け入れられると期待できるからです。
Via: Greenpacks
