エネルギー危機はピークを迎えてきており、その対応策として今までは人類に知られていなかった資源が知られるようになりました。光合成は長いことその存在が知られていましたが、その仕組みについては深く研究されてきませんでした。光合成は植物のエネルギーを作り出すシステムですが、これを応用して人類のエネルギー危機を救おうというのです。現在は世界中の研究者や著名な研究機関において光合成の可能性が注目されており、水素という生物燃料の研究が進められています。
光合成プロセスは太陽光を使って水分子を２つの酸素と水素に分けるものです。この過程で酵素に少し手を加えることで天然自然界でのスピードの２倍化を達成できるのです。
天然自然界では３つのグループの酵素が存在します。フォトシステム１、ＦＮＲ、そしてＮＡＤＰです。光合成を真似て作られた小型機器でＦＮＲは水素ゲナーゼに取って代わり、これが触媒として機能し浮遊電子を水素イオンでつなげて水素分子を作り出します。したがって同じプロセスですが若干異なる酵素のミックスで、より多くの水素生物燃料の作成が可能です。
しかし、現段階ではこれはアイデアに過ぎません。しかしどのような実用的な方法も最初は単なるアイデアから始まるものですから、ガッカリすることはありません。研究チームは実現化に向けて今日も研究を続けています。一刻も早く解決法が見つかるに越したことはありません。特に水素生物燃料は副産物として水以外に何も発生しないことも今回のプロジェクトの最大の利点です。
