電子機器が暴走して、修復が不可能となるエラーが回路に発生することがあります。回路のチップに1分のエラーが生じれば、全てのチップがエラーを起し、電気機器自体が使い物にならなくなり、廃棄処分をする羽目になります。回路のエラーと余剰のエレクトロニクスは、環境に有害なゴミの埋め立て量を増やすことに結びついてしまいます。しかし、よいニュースがあります!イリノイ大学のエンジニアのチームが全システムを破壊することがないように、実際に回路がそれ自体を修正することができる自己回復メカニズムを開発しました。
材料科学とエンジニアリングを専門とするナンシー・ソットス教授と、航空宇宙工学を専門とするスコット・ホワイト教授がこのチームを率いています。ヒビが入った回路が1秒未満でそれ自体を修繕することができ、電気伝導率を装置の他の部分にリストアすることができる革新的なシステムを開発しました。
大規模で高度なテクノロジーが装置の開発に使われているため、チップがいかなる点においてエラーを発生する可能性が高い高密度なコンパウンドがあるのです。回路のエラーはとてもデリケートなので、故障原因を検出するのが難しいのです。エンジニアのチームは、回路を開いてその隙間で固まる液体金属を流し込み、電気伝導率を常態に戻すサーキットにマイクロ・カプセルを設置します。
この自己回復システムは、航空学や診断法、航空機、宇宙船やその他の多くの分野で装置の安全性と延命に重要であると評価されています。
Via: esciencenews