長年にわたってル・マン２４時間耐久レースはスポーティかつ実用的な車をテストする場としての側面も持っています。アウディＲシリーズは長いことチャンピオンに君臨していて、最近ではＲ１８ＴＤＩが栄誉を受けました。これに対抗すべくプジョーとトヨタはハイブリッドモデルを開発してきています。プジョーは９０８ハイブリッド４を、トヨタもハイブリッドカーを２０１２年のル・マンに投入してきます。これに対してアウディはＲ１８プロトタイプをセブリングでテスト走行させているという噂が立っています。
Ｒ１８は翌年に行われるＦＩＡ世界耐久レースチャンピオンシップへの腕試しとしてエントリーします。写真を見る限り見た目のデザインも大幅に改良されて、ボディの下に隠れたハイブリッド動力システムも気になります。また、視界の改良のために新型モノコックが採用されるということです。サスペンションもデザインに改良が加えられ、グリップ力を高めて高速走行に対応できるようになっています。テスト走行もかなりの部分で一般公開されていることを考えれば、近いうちにアウディから公式発表がされると予想されます。もし噂が正しければアウディが世界耐久レースチャンピオンシップに送り込むのはこのハイブリッド・モンスターになるでしょう。プジョー、トヨタ、そしておそらくアウディが送り込むハイブリッド版スーパーカーは来年のル・マンをより面白くしてくれるでしょう。
