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未来の電池、リチウム空気電池

現在の電気自動車の問題点

一般自動車に変わる電気自動車の注目度が上がってきています。環境汚染影響の少なさとエコフレンドリー仕様で電気自動車は将来的には最適なオプションですが、そう簡単には行かないのも事実です。電気自動車の持つ可能性は深いですが、その一方で問題点も多く、近年実施された調査結果ではその人気度合いが発表され、電気自動車を購入したいと考えている人は多い一方で、一般の自動車と比べるときにまだガソリン自動車を選ぶ人も多いことがわかっています。その理由としては簡単で、スピードが出ないことと充電施設の少なさに尽きるようです。そして最も重要なポイントはコストです。かなり高価ですから誰でも買えるというわけには行きません。

救いの手、リチウム空気電池

世のために尽くす一部の人は寝る間も惜しんでグリーン移動手段の未来に向けて開発を続けています。電気自動車は最たる例ですが限界があるため、それを解決すべく生まれたのがリチウム空気電池です。リチウム酸素電池としても知られ、電気自動車の走行可能距離を大幅に伸ばすことが期待されています。

仕組みとしては一般の電池と同じ原理で、2つの電極があってひとつはリチウムメタル、もう1つは酸素ですから身の回りに沢山存在します。一般的に電池にはアノード・カソードがあり、化学反応が起きる際に電流が流れる仕組みになっています。リチウム空気電池に関してはカソードの変わりに酸素があるということになります。電池は大気中の酸素に反応する形になり、このことによって計量化を実現しています。

もし商業用に使用が可能になるとグリーンな未来へ大きく一歩前進します。貯蔵電力量は驚異的な毎時キロ当たり5000ワットを発生し、これは水素電池以上の量です。リチウムイオン電池に比べても5-10倍以上の許容量ですから、車に積めれば長距離の間再充電を必要としません。

新型電池の今

1.IBMリチウム空気電池

IBMは地球環境に気を配り、電気自動車用と一般電源用にリチウム空気電池を開発しました。この技術をさらに開発し続けてパートナーシップを結んでこのプロジェクトを進めていきたいとしています。

2.GMのケース

GMもリチウム空気電池の分野には力を入れており、現在進められている研究では将来に向けてより効率性の良い製品の開発を目指しています。独自のRDシステムによってリチウム空気電池を商業用に使用できることを期待しており、電気自動車のパフォーマンスを大きく向上させることができます。もっともそうなるにはあと10年は待たなくてはいけないようですが。

3.エンジニア科学研究所の電池

イギリスの聖アンドリュー大学の主導で研究が進んでいるケースで、このプロジェクトは充電容量を増やすべく進められています。さらに実際にはどのように化学反応が起きているかを理解して、この効果を高めるためにはどうすれば良いかも割り出そうとしています。

問題点

リチウム空気電池にもいくつかの難点があり、ここを解決することが電気自動車への実用化へ向けて重要です。最初はカソードにおける反応から生じる物質によって空気循環の妨げになる点です。

次は自動車業の規模の大きさはとてつもなく、電気自動車を全世界に普及させるとなると必要となるリチウムの量も相当量必要となってきます。これは気の遠くなることでガソリン車を完全に電気自動車に移行するのは並大抵の努力ではありません。

最後にリチウム空気電池の製造には莫大な費用がかかります。これも自動車業界においては大きな足かせとなっています。

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