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規格材に利用できる木の種類

規格材とは材木の一種で、切断され研磨されて、規定の奥行きと幅に標準化された部材のことです。規格材としては硬材(広葉樹)と軟材(針葉樹)の両方が手に入ります。規格材はカット材や製材品として知られ、壁や床、屋根のような建造物に用いられます。規格材は、2*4や2*6のようなさまざまな規格のものが手に入りますが、販売されている地域によっても異なります。規格材はたいてい松やモミ、トウヒのような針葉樹種から作られます。材木を作るのに用いられる針葉樹の種は地域によって違います。用いられる木の種の差異によって、規格材はさまざまな作業特性や硬さを持つことになります。次に挙げるのは、規格材に利用可能なさまざまな木の種類です。

1.ヘム・ファー

ヘム・ファー材は、アメリカツガ(Tsuga heterophylla)の木と5種類の真のモミ種、すなわち、アメリカオオモミ(Abies grandis)、カリフォルニアアカモミ(Abies magnifica)太平洋銀モミ(Abies amabilis)、ノーブルモミ(Abies procera)およびホワイトファー(Abies concolor)、から切り出された木材から作られます。ヘム・ファー材は、強さと美しさを兼ね備えた優れた組み合わせであり、市場で入手できるもっとも上品な針葉樹種の組み合わせのひとつです。3つの等級のもの、すなわち、構造物用、外装用、再加工用のものが手に入ります。ヘム・ファー材は非常に色鮮やかで、ほぼ白に近い色から麦藁色までの色の幅があります。また、ヘム・ファー材の硬さには、ジャンカ・スケール上で、バルサムモミの350から銀モミの490までの幅があります。

2.S-P-F

S-P-Fはトウヒ(spruce)、松(pine)および モミ(fir)種の木の頭文字です。S-P-F材は、3つの種のいずれかもしくはそれらの組み合わせでできています。上記の種のいずれかでできたS-P-F材からは節が小さくてかなり堅い高級材が産出されます。S-P-F種のグループは4つの木の種、すなわち、エンゲルマン・スプルース、ホワイト・スプルース、アルプスモミおよびロッジポール・パインで構成されています。この材木では、白、黄色および赤の3種類が入手可能です。S-P-F材の硬さもまた、作るのに用いられる木の種によって著しくばらつきがあります。東部スプルースはすべての中でもっとも硬い種で、ジャンカ・スケール上では520と評価されています。S-P-F材は、低コストのおかげで、たいていは住宅や商業施設の建設に用いられます。強度重量比が高く、そのため、他の種類の木材加工事業にも適しています。S-P-F材を作るのに用いられる木は高く成長し、それゆえにまっすぐで丈夫な材木が生産できます。

3.DF-L

DF-Lとはベイマツ/カラマツ( Doluglas Fir/larch )材を表します。この種類の規格材は、ベイマツもしくは西部カラマツのいずれかから作られます。ベイマツから作られるDF-L材は、ベイマツの木が生育し、生産に回される場所によって2つのタイプに分類されます。DF-Lタイプはアメリカ合衆国西部で生産され、一方、DF-L(北部)すなわちDF-L(N)タイプはカナダで生産されます。ベイマツから作られるDF-L材は黄色もしくは赤みを帯びた色調で非常に硬く、ジャンカ・スケール上ではおよそ710と評価されています。西部カラマツから作られるDF-L材は白もしくは麦藁色の色調で比較的軟らかく、ジャンカ・スケール上ではおよそ430と評価されています。

4.S-Y-P

S-Y-Pはサザン・イエロー・パイン(southern yellow pine)を表します。イエロー・パインは、アメリカ合衆国南部で生育するマツの木のグループを指します。S-Y-P種のグループには、スラッシュマツ、ダイオウマツ、エキナタマツおよびテーダマツが含まれます。S-Y-P規格材は非常に軟らかく黄色い色調をしています。S-Y-P規格材はすべての規格材の種類の中でもっとも強く、ダイオウマツから作られる規格材は870と評価されています。

5.竹

竹から作られる規格材はランブ-(Lumboo)と呼ばれています。ランブーは中国で作られ、アメリカやおよびその他世界中の多くの地域で流通しています。ランブーは小さな細長い竹片を接着して角材状にすることによって作られます。竹片の角材はその後、さらに密度を高めるために、機械で何十万ポンドもの圧力を加えて圧縮されます。ランブーは非常に軟らかくて強いです。耐久性があり、湿気や虫にも強い耐性を示します。竹は豊富に手に入り、他の木と比較して非常に成長が早いので、ランブーはとても環境に優しいと言えます。

最近の技術の進歩によって、まさに環境に優しいと言えるプラスチックやその他の耐久性のある種類の素材から規格材を作り上げることが可能になりました。この種の規格材は、従来からのマツやモミ、トウヒその他の種類の木から作られる規格材と比べても非常に耐久性があります。

 

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