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NASAの研究でわかったメタンの有効利用の仕方

NASA科学者、ドリュー・シンデルは研究の結果メタンガスと発生煤のコントロールによって地球温暖化を遅らせることが出来ると発表しました。発展途上国の住民にとっては、健康や農作物の収穫量の向上に加えて環境にも恩恵がある素晴らしいニュースです。新技術は高価なものと思われていましたがそうでもないこともありがたい限りです。

メタンガス排出

メタンガスは米畑が栽培初期に水を大量に必要とする時期に大気に放出されます。余分な水分が地上の植物を腐敗させメタンガスが生じるのです。そのガスがオゾン層を破壊して、生活エリアにおいて呼吸困難などの問題が生じるのです。さらに破壊が続くと降雨パターンにも影響が出て、長期的にわれわれの生活に影響を与えるようになります。簡単な解決法は水を一度にまきすぎずに、こまめに新しい水をあたえてやることです。こうすることで収穫量も増えます。研究チームはこの水量コントロールで3000万から1億3500万トンの追加収穫量が見込めるとしています。

もうひとつのメタンガス大気放出の原因は、発展途上国における都市部のゴミ処理場です。先進国ではゴミ処理をシステム化することでメタンガスを有効に暖房などに利用していますが、貧しい国では政府に予算が足りないのでこのようなことはできないのです。ですから生ゴミから生じるメタンガスが大気中に放出されてしまうのです。浄水場でも同じことが起こっていますので、このチームはメタンガスの大気放出を防ぐために処理施設を建設するよう呼びかけています。

さらに炭鉱やガスパイプラインで生じるメタンガスの漏れに注意して、万が一の際は修繕をしなくてはいけません。

煤やカーボン排出

煤は発展途上国において暖炉を燃やしたり、動物のフンを燃やすときなどに発生します。煤は呼吸器系の問題を発生して特に体が弱い女性や子供に影響を与えます。また煤は大気中の熱も吸収して温暖化の要因となったり環境を悪変化させ、太陽の放射線も吸収します。

ですから木や動物のフンを燃やす時にクリーンな設備を整えてフィルターでろ過する必要があります。これはレンガを焼く釜にも同じことが言えます。ドリューのチームはそもそも農業関係廃棄物は燃やさないで生物分解させる方法を選ぶように勧めています。

その他の煤汚染源はディーゼルエンジンの自動車やエンジンの水ポンプです。これらもマフラーにフィルターをつける必要があります。さらに古いエンジンは捨てなくてはいけません。

このような変化はアジアやアフリカ、南米では簡単に実践は出来ませんが、まずは上層部の人間に説明することから始めることはできます。健康の向上はもちろん、温暖化ガスの削減も大きな魅力です。大規模で実現すれば、理屈では0・5度の大気温度の下降が実現して、このことで10~20年は新技術開発のための時間を稼げます。

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