９９Ｋハウスは一家族用のエコハウスのコンテストです。名前の通り参加者は＄９９０００の予算内で、継続使用的かつローカルなリサイクル素材を基本的に使用して作らなくてはならないのです。このコンテストは最近の住宅マーケットの伸び悩みを受けてヒューストンのフィフス・ウォード社の起死回生策として考案されました。
世界的にエネルギー危機の現状ですから、このようなエコハウスを建築することは大変有意義です。参加者は１４００平方フィートの大きさで省エネと天然の見た目を兼ね備えた家を建築することになっています。家は３部屋と決められてバス・トイレは２つで５０フィートＸ１００フィートを超えてはいけません。このコンテストはアメリカ建築学会のヒューストン支部とライスデザイン合同社の協賛で実現しました。
決勝に残ったのはケイト・カドニー、トム・ムリカ、ロバート・ハンブル、ジョール・イーガン、ベン・スペンサー、オーエン・リチャーヅ、そしてハイブリッド・オラのエントリーでした。この最後のハイブリッド・オラはシアトルとワシントンを拠点とするデザイナーのチームで、優勝を勝ち取りました。優勝したこのデザインはそのままテキサスはヒューストンでの家の建築に利用されます。簡単に建てられて継続利用的でリサイクル素材から出来たエコハウスです。
参加者の多くが素晴らしいエコフレンドリーハウスのアイデアを限られた予算内で実現させていました。多くは産業プレハブ・クオンセット建築システムを採用しましたが、これは家の壁にも屋根にも効果的に利用が出来るスグレモノです。このエコハウス素材はヒューストン周辺地域ではたくさん手に入り、家の建築にも簡単に使える素材で省エネ効果もあります。リサイクルメインで建てられたこのような家は見事と言う他ありません。
建築方法にも多くのエコ技術が利用されていて、換気に関してはいろいろなスペースに応じて有効利用したほか、地盤はクオンセットシステムの採用のおかげで耐久度が増しています。
優勝したチームは見事でした。コンパクトながらも住む人みんなの事を考えてデザインされていて、部屋数は１部屋から４部屋にまで対応できる上省エネで経済的な作りになっています。
この９９Ｋハウスコンテストはヒューストンにおけるエコハウスの推進の役割をきっちり果たしてくれて、環境にやさしいこれらの家に多くの人が感銘を受けました。
