古くて使われなくなったものは通常、その寿命が尽きたら町の廃棄場に行きます。これは全ての消耗品にいえることです。問題は、そのような廃棄物は埋め立て地に膨大な量が加わることとなり、健康面、環境面で危険を及ぼすということです。ごみ問題の軽減を助ける１つの解決案として、リサイクルは長い間提起されてきました。これ以外にも、私たちのほとんどは古いものをまた使おうとすることはしなくて、それよりもそういった古いものは捨てて新しいものを買っています。 しかし、少数の人たちは、古いものから美しい芸術作品を作ろうと努力しています。スケートボードを使い、彼らは機能的でトレンディで、見た目もよく、用途もきちんとあるものを作りました。
ピュアスケートボードシェルフ（棚）
自分で作れるのに、なぜ何百ドルも新品に費やすのでしょう？ Patrick Drake氏は、古いスケートボードから本や雑誌、飾るものを置くことのできる便利な棚を作って、自身の環境への愛情を表しました。ピュアスケートボードシェルフと呼ばれる彼のプロジェクトは、スケートボードの自然な形とあらかじめ開けられている穴を利用。ですので、わざわざ切ったり、金具をつける必要がありませんでした。スケートボードのトラックはブックエンドとして使われていて、それはまた、おもりとしても作用するので、スケートボードが前面に落ちるのを防いでくれます。土台のために、Drakeさんはスタンドとして車輪のついた完全な状態のスケートボードを使いました。 車輪は動かないようにきつく閉められているので、棚は安定しています。
エレガント・ラウンジチェアー
スケートボードのシンプルな形はほとんど何にでも変換することができるので、汎用性があります。エレガント・ラウンジチェアーは古いスケートボードから作られていますが、それがスケートボードからだとは全然分かりません。結局のところ、古いスケートボードがそんなにエレガントに見えるなんて誰が考えたでしょう？金属フレームに置かれているのは、トラックや車輪を取り除いた８台のスケートボード。 ボードはネオプレン製のクッションで覆われていて、椅子全体をレザーっぽい外観と質感にしています。ジェットセットラウンジチェアーと名づけられているこの椅子は、Skate Study House社によって販売されています。
iPhoneケース
近頃では、私たちの多くがiPhoneを持っています。これらの高価な携帯電話はデリケートなので、毎日の消耗から守るのが必要になってきます。市場にはたくさんのケースが売られている一方で、GroveのアーティストのLindsay Jo Holmes氏がMapleXOとのコラボで作ったケースほどトレンディーでファンキーなものはそれほどありません。この限定版のiPhoneケースは古いスケートボードを細長く切って接着して作られています。その結果、耐久性があって、虹のような色鮮やかなケースとなりました。
カラフルで新しい、古いスケートボードのベンチ
Deckstool社がこの素晴らしい外見のベンチを開発しました。 長さ５フィートのこのベンチ、会社が、お客さんから提供された古いスケートボードをリサイクルしたり、必要な素材をリサイクルして、都会のストリートベンチを作っています。メタルトラックは、木のデッキが配置されているスタンドの上のサポートとして機能します。このベンチの目立つところ、それはそのデザインが、前にそのスケートボードを使っていた人たちによってつけられたちょっとした傷や刻み目をそのまま使っているところで、そうすることでこのベンチはより親しみを感じ、快適な感じになっています。
スケートボードの彫刻
機能性から離れて、日本人のアーティスト、Haroshi氏が、スケートボードを使った素晴らしいアート作品を作るためにDLX DistributionとHUFとチームを組みました。そのデザインはとても滑らかなので、誰でもそれが単なるスケートボード以外の何かと間違えてしまうことでしょう。 Haroshi氏は古いスケートボードのグリップペイントをはがして、それを一緒に積み重ねて糊付けすることで、マジックのようなその作品を作ります。そうして、積み重なったボードのブロックは、ジグソー（のこぎり）で作る作品のベースになり、磨いて光沢をだし、売られています。
古いスケートボードが素晴らしいアート作品に変身
Nubeという名前で活動しているアーティストたちのグループは、古いスケートボードを復活させてアート作品を作ろうと取り組んでいます。アーティストたちはReskateと呼ばれているプロジェクトの一員で、使い終わったスケートボードをミニ・ロングボードに変えようとしているのです。 はがされて復活されたボードはアーティストたちに渡されます。アーティスト達はその才能を使い、驚くほどのディテールを持つ限定版の作品を作り出します。仕上がった作品は昨年、ベルリンのPantocratorギャラリーに展示されました。
リサイクルされたスケートボードスツール
ほとんどのスケートボードはそれ自体スタイルや個性を語る、驚くようなグラフィティ（落書き）・ワークがあります。そのようなユニークな作品を作るのに時間をかけられているのに、そうした多くのスケートボードが捨てられてしまうのはいつも残念に思えること。 スケートボードベンチを作った会社と同じ会社のDeckstool社が再生されたスケートボードからトレンディーなスツールを作りました。 メタルトラックはシートとスタンドの接合点として使われていて、使う人をしっかりサポートします。スケートボードベンチにように、 Deckstool社のシートはスケーターのアイデンティティーを完璧に補ってくれる、都会のストリートデザインの要素を持ち合わせているのです。
