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海の酸化を3億年前の証拠で調査

大気中の炭素量増加による、海水の急速な酸化は、環境保護活動に対して大きな懸念の一つで、海洋とその周辺の食物連鎖に対して脅威となっています。米国海洋大気庁John Lubchencho長官は、この現象が優先事項であることを明かしました。産業革命が始まった時点では、大気中の炭素のレベルは280ppmでした。現時点で、化石燃料の燃焼とその他の人間の活動によって、392ppmまで上昇しています。研究によれば、海は20世紀に入り、pH指標で 0.1ユニット酸化していて、2100年までにpH指標で0.2 または 0.3ユニット酸化すると見られています。今世紀は、国連気候変動に関する政府間パネルによって地球の気温が華氏3.2°から7°まで上昇すると予想されています。

Oceans' acidic shift

異常気象に、有史以前はどのような役割を果たしていたかを知るため、英国、ドイツ、米国、スペイン、オランダの21名の研究者は、3億年前の古い地質記録を調査しました。この結果が示すのは、6億5千万年前の恐竜滅亡など種の滅亡の形をとる気候変動の影響は、巨大隕石の衝突によるものです。

現在の気候条件は、この3億年の間では、5千6百万年前の火山の大噴火が原因と思われる5000年間の気温上昇していた時の条件と最も酷似しているということです。南極の南洋側の茶色い泥の層から標本をとって調べた結果です。白いプランクトンの化石の層でできた泥で、この海は5000年間の間に、酸性に傾きすぎてプランクトンが泥となってしまっています。研究者はこの時期平均気温は華氏10.8°(摂氏6度)上昇し、大気中の炭素量は2倍になっていると発表しました。 海は0から14ポイントのpH指標で約0.4ユニットほど酸性になっています。これが示すことは急速な酸化と気温上昇は、150年前の産業革命以後に起こったことに比べれば小さいと言えるということです。

最低限言えることは、このような小さな規模でも生態系に多くの異変をもたらすのなら、現在の人間の活動が将来内をもたらすかは想像もつかないということです。地質年代区分は、私たちがどのような決断をするかにかかっています。

出典:Reuters

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