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風力で駆動する地雷除去装置を作ったデザイナー

紛争で荒廃した多くの地域には、過去の戦争で残された地雷が埋まっています。罪の無い一般市民がそうした過去の代償を払うような事態を防ぐため、様々な試みが行われています。アフガニスタンでは、無数の地雷が未だに市民や一般市民を危険にさらしています。アフガニスタンのデザイナーMassoud Hassaniが、子どもの玩具をベースにした地雷除去装置を設計しました。

Wind-Powered Mine Sweeper

彼が設計した装置は他のものと異なり、竹を使って作られています。この大きな装置は風力で駆動し、処理する地雷にあたると、スパイクを破壊します。この装置にはGPSチップが取り付けられており、どこで地雷が処理されたのかを特定して住民に安全な場所を知らせることができます。彼のこの革新的な発明は、ロンドンのデザイン博物館が主宰する賞にノミネートされました。

アフガニスタンで育ったHassani氏は、地元の男児が地雷地帯で遊んでいるときに地雷が爆発してけがをしたのを目撃しました。このことがきっかけとなり、彼はこの地雷除去装置を開発したのです。この開発により、一般市民が地雷の危険にさらされる自国を救うことにつながることをHassani氏は望んでいます。

アフガニスタンは長年にわたって紛争が続く国です。1993年の国連推定によれば、カブールは世界で最も多くの地雷が残されている街です。アメリカとタリバンとの紛争だけでなく1979~1989年に渡って続いたソビエト侵攻の結果、これほどまでに多くの地雷が残されました。国際的なチームがこれらの地雷を安全に除去するために取り組みを続けていますが、作業は遅々としています。 Hassani氏が設計したこの装置が除去作業に貢献し、いつの日にか、アフガニスタンから全ての地雷が除去される日が来るでしょう。

Via: Inspir3d

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