エコロジカル建築は周辺環境と地元住民との適合が必要となっています。目指すところは計画段階のはじめから終わりまで環境に対する影響を最小限にとどめることで、ローカルかつストーンウッドや土などの再生利用素材を利用することにあります。このようにして建てられたビルは低エネルギー消費です。マレーシアの建築家、ケン・ヤングとロバート・ハムザーはこういった継続利用可能計画としてエコロジカルにデザインされた商業用施設を発案しました。マレーシアのプトラジャヤにおけるこのエコ開発プロジェクトは２０１１年のホルシム・アウォード銅賞を受賞しました。
このデザインは洗練された一体化かつエコフレンドリーな技術で、高級的な使用に適しています。マレーシア国内の計画都市のメインコンコースに建てられ、首都クアラルンプールより南へ２５キロのところにあるこのビルは、新規商業施設デザインに対する最初のプロジェクトでハイテク機構と植物との混在は特殊巨大スペースを求める都市の要求にぴったりです。ビルは２つのタワーからなり、空中ブリッジと中庭によって接合されています。ビルの形はスペースをふんだんに取り入れて訪問者を暖かく受け入れるようになっていて、２重パネルシステムは断熱性や通気性に優れつつも、マレーシアの伝統的なデザインを継承しています。
省エネ効果を最大限発揮するためにエネルギーグレード分けモデルが利用され、なかでも照明システムは周辺環境に適合するようになっています。野菜栽培によって緑をもたらす一方で、排水は貯蔵再利用されてきれいな水の使用を減らすように工夫がなされています。
継続使用式ビルのデザインにはいくつもの環境にやさしい工夫がなされており、建物のカーボンフットプリントを減らすようにできています。建物全体がハイスタンダードに保たれており、エネルギーや新鮮な水のような貴重な資源を節約できるようになっています。さらに使用される建築素材も環境に対する影響が少ないように工夫されています。
