完全なオフ・グリッドの住宅は、“自立的な生活”のまさに標準を象徴しているものです。メインの送電線との接続が全くなければ、そのような住宅は一般的にスタンド・アローン・システム（SHS）もしくは特別なコミュニケーションのためのミニグリッドに依存することになります。そして、 この魅力に加え、これらの住宅のほとんどは自己維持する建物のの中でもとても高級なもののカテゴリーに入ります。自己維持とは、建物自体が自身の水の供給ラインと、下水のコンポーネントを有していて、自分で電気を生成し、様々な固有でありながら生息に持続可能な資源を取り入れることもできるということです。 要するに、いかなる種類の公共のサービスも避けて、本当の森に住む生活を具現化する傾向にあるのです。
Hi’ilani エコハウス
能動的な建築技術と先進的なデザインの考慮が適切に組み合わさったHi’ilaniエコハウスはハワイ島に建てられています。スタジオRMAのRobert Mechielsen氏によって考案されたこのオフ・グリッドの住宅は、エネルギー、水、冷却、換気システムといった、必須の設備がすべて自分でまかなうようになっています。建築面からいうと、その家は間接的な温度コントロールのメカニズムである構造用コンクリート断熱パネル（SCIP）技術が導入されています。これが、自然な冷却、換気のメカニズムによって補われます。更に、 エネルギーの必要性を減らそうとして、この住宅は水を集めるシステムとして、またその一方で太陽光エネルギーというクリーンなエネルギーを改善して、屋根に反転したバタフライルーフを備えています。実際、その住宅は家のすべての電気需要をまかなうため、10キロワットの太陽電池が備わっています。
Mod.Fabハウス
フランク・ロイド・ライト建築学校のデザイナーが裁く環境の厳しさに耐えることのできるプレハブ製の住宅をデザイン。 the Mod Fabハウスと名づけられたこのシングルベッドルームの住宅は、エネルギーの維持のためにハイブリッドのメカニズムに依存しています。つまり、メイングリッドに接続も可能であり、備え付けの太陽電池アレイから自身で電力を生成することもできるということです。他の省エネの設備は、電力消費が少ない器具、自然の換気システムや生活排水の再利用システムとあわせて雨水集積システムなどがあります。
Cubolarハウス
未来的な要素を、明らかな生命維持の要素と融合させた、産業デザイナーEdward Castro氏のコンセプトによる Cubolar ハウスは、2050年を想定しています。 モジュラーの範囲で建てられるために、この建築物は地元で手に入る建築資材のみを使用。それ以外にも、この住宅は個々の床に統合された太陽光パネルと複雑に段々になった屋根のシステムもあります。そして、じそこの住む人のためのクリーンな電力を生成するだけでなく、省エネ機能も備えています。そういった機能としては、 バスルームやトイレで後で使うためにデッキの下の貯水槽に水を貯める、高度な雨水集水システムが含まれます。
Kokopoハウス
本当のオフ・グリッドの側面を兼ね備えた豪華な住居、という想定のKokopoハウスは、エコ技術の豪華な面を適切に体現。タブルブル山（パプアニューギニアのニューブリテン島）近くに位置し、牧歌的な雰囲気を醸し出しています。しかし、視覚的な魅力を超えて、この家のエネルギーに関係したすべての機能は、自然の資源から取られています。例えば、その屋根には2つの別々になった雨水を集めるタンクがあって、飲み水だけでなく、台所やトイレで使うために集められています。水を加熱するシステムもまた、太陽光を使っています。更に、この設計は 自然の空気の循環をよりよくするための、特別な幾何学的なパターンになっています。
ハウス アーク
バイクのラックという、ありふれたものから発想を得たといわれていますが、Palo Altoの建築家、Joseph Bellomo氏はユニークで魅力的なものを作りました。 ハウス アークと名づけられたこのオフ・グリッドのプレハブ住宅は、ハワイの美しい島のために考案されました。構造的には、台座として地面にコンクリート、もしくは木製のデッキがあって、管状の鋼鉄のアーマチュア（電極子）が目立っています。それから、全体で800平方フィートのシリンダーが、受動的な温度コントロールのための、高い断熱性のある半透明のポリカーボネートプラスチックで覆われています。最後に、この10万ドルの家は、クリーンでグリーンな電力生成のためにPVセルが屋根に設置されています。
田舎風のコンポーネントで建てられた可動式の家
のどかな田舎の家。上の写真にあるコンセプトは、目で見るよりもっと沢山の概念があります。Richard 、Carol Atkinson両氏によるこの家は、この家のすべての建築的な要素が（鋼鉄をのぞいては）再利用可能というもの。そういった素材には、藁葺きの屋根、断熱材としての羊毛、漆喰を強化する麻、窓やドアの周りの漆喰に亜麻仁など、本当に田舎風の、素朴な材料が含まれています。更に、この家は消費電力の面ではオフ・グリッドであり、風力タービン、太陽電池の設置やソーラー・ヒーティングシステムといった機能を統合させています。
Casa ISEAMIハウス
コスタリカのエキゾチックな熱帯雨林に位置する、おしゃれな外見のCasa ISEAMIは、オフ・グリッドの電力生成の二重システムを導入しています。この2階建ての建物は、敷地内の年間10,800kWh発電できる水力発電システムを利用しています。この持続可能なメカニズムは、年間10,800kWh発電できる屋根の太陽光発電システムに補われています。 他の省エネ機能としては、水を熱するためのソーラーシステムと共に、日陰のための受動的なソーラーデザインや雨水を集めるシステムなどがあります。
ゼロハウス
私達の田舎の家の未来的な反復のように見える、ゼロハウスと適切に名づけられたこの家はその名に恥じません。ほぼゼロカーボンフットプリントを特徴とし、その翼のような屋根はクリーンな電力のための太陽光パネルが設置されています。 屋根のコンポーネントは、建物の配管のメカニズムを強調し、また2700ガロンの容量がある貯水槽があります。そして、この建物は地下に、廃棄物を有機物が吸収するためのコンポストも備えています。さらにエコのレベルを上げるものとして最後に挙げたいのが、その内装の照明。消費電力を改善するLEDライトです。
iT オフ・グリッド ハウス
プレハブ住宅は、その場でささっと組み立てる単純なものから、格段の進化を遂げました。自社の従来の高級な住宅のクラスと優雅さと同じレベルをにじませながら、Taalman KochアーキテクトのiT オフ・グリッドハウスと名づけられた住宅は、この現代のトレンドに熱心に従っています。この家は、1200平方フィートの敷地に建てられます。設計者達はまた、キッチン、バスルーム、はたまた太陽光発電の設置まで、ユーザーの利便性に合わせて建物に“追加”するオプション制を選びました。
Chub Cayのカスタム住宅
太陽光と風力エネルギーで完全に電力を供給するため、Affiniti アーキテクツは、Chub Cayのエコ意識のある住民向けに、カスタム住宅の計画を考案しました。このオフ・グリッドシステムは4つの垂直なTangarie Alternative Powerの風力タービンと太陽光パネルアレイのような、再生可能な電力システムが統合され、3000平方フィートの広大な敷地が特色。建築家達はまた、冷却のコストを下げる金属製の屋根や、外の気候に対して断熱性を増すR5の窓を取り付けたりして受動的な省エネコンポーネントにも留意しています。
