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透明な車で宣伝:メルセデスF-Cell燃料電池技術

エコフレンドリーな車の進化を追っている私たちは、投資、リソース、ノウハウが正しければ電気自動車は将来、従来の自動車にとって代わりうると知っています。当然この道のりは、製造コストと性能という面で乗り越えるべきハードルがあるため、長く険しいものになることでしょう。ただしばらくすれば、化石燃料の残りは少なくなっていきますので、考え方を変えることを余儀なくされるでしょう。メルセデスは最近、二酸化炭素排出0の F-Cell自動車について人々の注意を喚起することをお狙った、マーケティング戦略を思いつきました。このニュースはインターネット上で素早く広まりました。それも無理はありません。このモデルはカメレオンのような特徴を持ち、LEDを使って周囲に溶け込みます。

Mercedes  F-Cell model

そんなことが、どのように可能なのか、と不思議に思っている方もいるかもしれません。秘密は、LEDを車の片側全体に沿って取り付け、もうひとつの側にCanon 5D Mark IIカメラを取り付けるという方法です。カメラは周囲を録画し、LEDディスプレーに映像を写します。当然、 カモフラージュされているのがF-Cellの片側だけです。これで左側を見たときに仕掛けが初めて作用します。

透明だというイリュージョンが作られて、F-Cellが気づかれる、という洗練されたマーケティング技術です。映画製作の現場で、画像や動画で背景をつくり出すブルーのスクリーンを活用するのと同じです。

「見えない」車は、ドイツでロードツアーに登場します。F-Cellそのものと同じ水素燃料電池の車にスポットライトを当てています。この仕掛けについて、ブロガーとインターネットサーファーの間で技術に対する称賛する声と疑念を表明する声が両方上がり、物議をかもしました。メルセデス社はこのカモフラージュカーを量産する計画はないということは覚えておかなくてはなりません。あくまでもF-Cellと燃料電池技術を広告するためのものです。

出典:Engadget

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