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メキシコのエコファームで育ったアボカドが人気上昇中

アメリカ人はアボカドが大好きでその需要は高まるばかりです。そんな中、メキシコ産のアボカドが人気を得てきています。エコファーム代表のスティーブ・サフトさんによると「アメリカ国内でのアボカドの消費が高まるにつれ、メキシコ産のアボカドが占める割合は益々大きくなっていくでしょう」ということです。

なぜメキシコのアボカドが人気を博しているのでしょうか?

専門家によると、いくつかの原因が考えられます。

いつもはチリ産のアボカドが優勢でしたがアメリカに届く時期が以前ほど早くなくなってきています。これには2つの理由が考えられ、ひとつは不作が続いていることで、もう1つはチリがアメリカ以外の貿易相手を見つけ始めているということです。

チリを尻目にメキシコにおける生産量は増え続ける一方です。現在はアメリカ向けのアボカドの生産はミチョアカン州で行われており2012-13シーズンの収穫量は過去最大になることが予想されているため、アメリカにも十分な供給量が確保される見込みです。

ミチョアカン州の他にもナヤリト州とハリスコ州で大規模なアボカド栽培がされていますが今のところは日本やアメリカへの輸出は許可されて下りません。しかしいずれは許可が下りるでしょうから、そうなるとアメリカは更なる供給ラインが確保できるというわけです。

今のところはミチョアカン州産がアメリカ国内に出回る中では大勢を占めています。メキシコ国内の生産量の92%をこの地域で占め、世界でも40%の量のアボカドがここで生産されていることになります。

アボカド栽培は世界的に増えてきていますが、メキシコは依然として世界におけるアボカド産業のトップに君臨しています。

輸出品としてのアボカドの商品価値は過去5年間で3倍に跳ね上がっています。2006年の3億3800万ドルに比べて2011年の輸出量は40000メトリックトンで9億9000万ドルでした。主要貿易国はアメリカを筆頭に(80%)、日本(9%)、カナダ(6%)です。この数字からもアメリカとの取引量の大きさが際立っています。

輸入量の増加の背後にはアメリカ国内でのアボカド人気の増加があります。とくにファストフードチェーンでのメニューには必ずと言っていいほどアボカドが載っており、2010-11年にはバーガーキングやサブウェイ、ウェンゲルズなどの大手がメニューに取り入れたことが需要の増加を後押ししていることになっているのです。

つまり、家庭用と商業用の両分野で需要が伸びてきているので、この先もこの傾向は続く見込みです。

それでも最近のメキシコ国内でのアボカド産業はスムースに進んでいるとは言えません。アボカド菜園のオーナーからはコスト面での上昇が報告されてきています。水や堆肥、電気代に労働賃金は急激に上昇しそれに加えて地元のギャングがやってきて金を巻き上げていくのです。そのためこの俗に言う「ショバ代」を払える大企業しか運営できなくなっているのです。

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