ecofriend.com

北京のボハイ産業都市の特徴とは

コンセプトとしての衛星都市はエベネザー・ハワードなどの都市開発家にとっては夢の事業ですが、SOM社がこのたびこの夢の建築事業を近代化スタイルで行う機会が与えられました。というのも同社が北京と天津を結ぶ高速レールウェイを守る衛星都市の総合デザインの仕事を担当することになったからです。

北京ボハイ産業都市と名の付いたこの都市は、1億7600万平方メートルという天文学的な広さを誇り、新旧織り交ぜたスタイルで魅力的な空間使用が計画されています。

このプロジェクトの責任者でもあるSOMシカゴ都市計画スタジオのトーマス・ハッセイ氏によると、このエリア一帯は建築部門だけでなく技術部門でも大きな発展を遂げる可能性を秘めているということです。なかでも焦点は高性能公共交通システム、ネットワーク歩道システムや自転車にやさしい一般道のデザインなどが挙げられます。

しかし、これらと同時に実用的な継続利用可能なテーマも重要視されています。例として、デザイナーたちはグリーン都市環境を確保するよう意識して歩道のスペースを十分確保して、乗り換え地点ではなるべく込み合わないように工夫が凝らされています。事実、1473ヘクタールのうち半分はオープンスペースになっており、緑の多い環境と人口の密集を防いだスタイルを意識しています。

さらには建築物においても水・エネルギー・廃棄物・再生利用可能エネルギーシステムにおいて継続利用可能技術を採用しています。最後に、都市の中央部にある湿地帯においては雨水をフィルター処理してきれいにしてから周辺の河川に流し込むようにできています。

Today's Top Articles:

Scroll to Top