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ルワンダの身体障害者も利用できるDIYの車イス

車イスを購入してみようとすれば、平均して99ドルから1049ドルまでのお金がかかるということに気づくでしょう。先進国に住んでいれば、この金額はそれほど高価な買い物ではありませんが、ルワンダのような発展途上国に住んでいる人たちにとっては、ほとんどの車イスはまったく手が出ない高額商品なのです。これは途上国にいる身体障害者にとって問題であり、それほど便利でも快適でもない一時しのぎの中途半端な器具で出かけなくてはなりません。この課題に取り組もうとして、カタルニア出身のデザイナーであるクララ・ロマニ氏とジョセフ・モラ氏は、地元で手に入る安い古椅子から車イスを作ることにしました。そうすることで車イスの価格はすごく安くなるため、途上国の身体障害者も車イスを利用できるチャンスが生まれます。

DIY Affordable Wheelchairs

このアイデアは素晴らしく持続可能的で、世界の他の地域でも参考にすることができます。しかし、2人のデザイナーがとくにターゲットとしている場所は資源とお金の不足している地域です。デザイナーたちは普通の車イスで使われている車輪を買って、それを地元で手に入る素材と合体させて、購入しやすい価格の器具を作ります。この車イスはDIY式ですが、デザインの専門家でなくても大丈夫。さらに、古椅子を利用することでリサイクルまでできるからゴミ問題にも貢献していることになりますよね。

リサイクルが環境にどれほど効果的なのかを理解するためには、特定の製品についてライフサイクル全体を考える必要があります。原料の採取から加工、製造、そして最終的に廃棄されるまでの一連の流れがあります。リサイクルすることによって、不要な製品すべてを利用して製造者は新しい製品を作るので、製造コストを削減し、新しい原料を用いる必要性も減るというシステムが生み出されます。このようなプロジェクトは雇用創出にもつながるかもしれませんね。

このカタルニア出身の2人組の工房はガタガラ病院の中にあり、スタッフや患者がリサイクル車イスの組み立てや修理に従事しています。このデザインなら、ネジクギと金属コーナーさえあればシートを車輪に固定させることができます。

参考サイト:Treehugger

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