ルマン24時間耐久レースにおいて周りと一緒の規格の燃料が自分の車にはタンクの半分しかない状態でレースに臨むのは勇気の要ることです。ましてやレースですから勝負を挑むとなると余計です。しかしニッサン・デルタウイングではこれは単なる無謀な作戦ではありません。この車にとって燃料は半分あれば十分なのです。
デルタウイングではルマンにおいて、 燃費効率が 最先端のテクノロジーによって他の車の半分の燃料で同じスピードで同じ時間走行が可能であることを示そうと意気込んでいます。ニッサンの自信満々ぶりには驚かされますが、実際のレースシーンでやるというのですからちょっと見栄をはり過ぎなのでは、とすら思わされます。しかしニッサンにしてみれば1.6リッターターボガソリン直接噴射式エンジンが可能にする燃費効率はそれだけのものなのです。
またデルタウイングにおいては必要ない重さを限界まで削り落としたため他の車なら2倍かかるところをこの車はその半分で実現することができるのです。すでにDIG-Tエンジンを一般者に搭載しており、更なる開発によってガソリン消費量だけでなく 排気ガス量も削減することができます。
いずれにしろ、ぜひニッサンにはこのプロジェクトを成功させてもらいたいですし、デルタウイングがルマンで優勝することは無いにしろカッコ良くフィニッシュしてもらいたいものです。