研究者によってガーデニング愛好家や植物生育の専門家たちが長年にわたって気になっていたことが事実として認定されました。それは、植え替えの最初の数日間はあえて水をやらなければ植物は後の乾燥に対して強くなって花もしっかりつくというものです。アメリカの研究チームが公表したところによると植物における 情報転写のなかには乾燥した気候条件に耐えて生存するためのものがあるということです。
この生存本能は水を少ししかあげないほうが植物はよく育つという観察結果から導き出されました。 植物は細胞構造を微調整したり、貯蔵されている情報を変更したりして次回の乾燥気候に対応しようとするというのです。ということは、実際に記憶をしながら気候と湿度の変化に適応していっているというのと同じことなのです。
このプロセスによる結果と適合能力そのものは長いこと知られていましたが、実際にそのメカニズムを発見したのは今回が初めてです。ネブラスカ・リンカーン大学の植物科学者マイケル・フロムは情報転写による乾燥気候対応技術はパターンが一定で永久的なものであるならば世代間で受け継がれていくこともありうるとしています。ですから今度皆さんが植え替えをするときは、少し水を少なめにあげるとかえって後々植物が丈夫に育つことになります。
